期待外れ、NHK爆問学問アンチエイジングはどこまで可能か―②―
7月18日のNHK爆問学問はアンチエイジングについてアメリカの最新の事情を紹介するというので期待をしていたら見事にはずれた。
もともとアンチエイジングという考え方はアメリカ生まれで、如何にもアメリカらしい発想である。アメリカでは、「老化は治療可能な病気」と位置付けているのだそうだ。
ニューヨークでアンチエイジングを売り物にし、これまでに2万人もの人にアンチエイジングの処置をしてきたという医師は、半年勉強しなかったら15年ぐらい遅れてしまうと語っていた。アメリカではそれぐらいアンチエイジングへの関心が医師や一般の人の間で高いということであろう。
最先端の技術の一つが自分の血液から血小板を取り出し、それで作ったものを顔に注射器で注入するというものだ。自分のものだから拒否反応などの心配はおこらない。この施術で美しい張りのある顔を維持できるという。
その2は、男性ホルモンのテストステロン入りのクリームを一日おきに腕などに塗布するというものだ。全米100人の美魔女の1人が説明していた。その他に、自分の女性ホルモンを培養して作った錠剤を飲んでいるのだそうだ。自分のだから安心して飲めると言っていた。
こうしたアンチエイジングにいったいどのくらいの費用がかかるのかを知りたかったがそれには触れなかった。
日本では、名古屋大学の研究者が乳歯の幹細胞から取り出したものを培養して注射をすると麻痺したネズミの足が回復したという。また、東京理科大学では毛の幹細胞から取り出したものをネズミに植えて黒い毛を生えさせた。
長寿遺伝子を操作してアンチエイジング細胞を作るというアメリカの研究者は200歳まで生きることができるようになるかもしれないと話していた。
老化は自然現象であり生きとし生けるものすべてに絶対に避けられないことだと思うのだが、それに抗して”病気”だから”治療可能”と捉えるアメリカの研究者の存在はどう考えたらよいのだろう。
QLO(Quolity of life)を保って少しでも長生きをしたいというのは人間の願望には違いない。それに医学が応えようとしているのだがどこかに金儲けがちらついているように思う。
アンチエイジングや美容整形は人の欲望に付け入った金儲けビジネス結託しやすいから気を付けなければならない。
老化は遅かれ早かれ誰にもくるもので生活習慣と大きい関係があるからそちらに注意して自分に合った方法を見出すことが大事であろう。
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