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2012年6月28日 (木)

死と医療について考える―①―

 東京の娘の家に泊まった時、「大往生したけりゃ医療とかかわるな―自然死のすすめ」(幻冬舎新書、中村仁一著)という書物が置いてあった。私は、中村仁一という医師についてNHKのためしてガッテンで知って関心を持っていた。

 その番組は「胃瘻」について扱ったもので、その中で自然死ということについて中村医師の見解が紹介されていた。

 その中村医師が書いた本なので東京にいる間に読んでやろうと思い、朝起きたときなどにと読んだ。大変読みやすい本だ。

 中村医師は、社会福祉法人老人ホーム「同和園」付属診療所長である。前書きによると、そういうところの医師は医師界ランクでいうとホームレスレベルなのだそうだ。

 老人ホームでの12年間で彼は、最後まで点滴注射も、酸素吸入も一切しない「自然死」を数百例見て来たという。(P.5)その得難い体験を通して医療と死について考えるようになり、「自然死」が一番良いという結論に達した。その考えを広めるために何冊かの本を書いたり、「自分の死を考える集い」を主宰したりしているのだそうだ。

 娘の家で「大往生をしたけりゃ・・・・」を読んで、blogで取り上げたいと思っていた。不正確になってはいけないので本が欲しいと思い、読み終わったら送ってくれるように頼んでおいた。昨日届いたので早速再読した。

 結論から言って、私は中村医師のこの本を読んで自分の死に対する考え方をはっきりと決めることができた。

 自分もいつか死ぬ時が来る。死はどんな形でやってくるか誰にも分からない。死んでしまったらその時はもう自分には分からないのだ。死が分かるのは、死刑になるとか、ガンなどで死期を告げられるとかの場合である。

 でも、人間に限らず生きとし生けるものはすべてどんな形にしろ必ず死を迎えるのだ。大富豪でもアラブの王様でもお釈迦様のような悟者でも無名の民でも避けられないことである。

 私が育った新宮には、秦の始皇帝の命を受けて不老不死の薬を求めて中国からやってきたという徐福の墓がある。如何に強大な権力をほしいままにした皇帝でも死を免れることはできなかった。

 エジプトのファラオはいつの日かの再生を願ってミイラになった。でも、再生することはなかった。死ぬということは、この世に生まれ以上どうしようもない宿命なのである。

 いつかは必ず死ぬわけだから、死について覚悟を決めておかなけらばならない。若いときは、そんなこと遥か先のことだと思っていた。自分の掌の生命線を眺めて60歳ぐらいまで生きられたら・・・などと漠然と思ったこともあった。当時は人生50年と言われていた。

 それがいつのまにか平均年齢が男性が79.64歳、女性が86.39歳となった。そして自分もかなり接近してきた。私の高校同期でも2割は亡くなっている。ここまでくればいつ死んでもおかしくないところまできたのだ。だから死についての覚悟を決めておかなくてはならいと思っていた。

 自分の葬儀については家族に簡単な家族だけのものだよいと言ってあるが、死と医療措置については延命治療は要らないと言ってあるだけだ。

 中村医師の「大往生をしたけりゃ医療とかかわるな」を読んで初めてどのようにして死を迎えたらよいかについて覚悟ができた。

                      ―続く―

 大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

 

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コメント

実際に数百例の自然死に立ち会っているので説得力があります。中村医師が言わんとするところは、前書きに尽くされています。

私の親しい知人(74歳 男性)も最近会った時にこの本を読んでいました。主に中高年以上の人たちが読んでいるようです。出版元の幻冬舎は社長の独創的な企画力を背景に我々が本当のところを知りたいなと思える話題を時には一般通念を完全に覆す論法で提供してくれます。そう言えば「葬式はいらない」もこの出版社からで、大きな反響を呼びました。今回の本も賛否はともかく我々の今の常識に大きな一石を投じてくれそうです。次回を楽しみにしています。

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