なりふり構わず消費税増税か
野田首相は、13日の政府・民主党三役会議で、自民党の社会保障制度改革基本法案について「民主党の考えを盛り込んだうえで修正して共同ていあんできるよう努力してほしい」と指示した。
これは自民党が消費税関連法案の修正合意の前提として受け入れを求めているのに応じたものである。15日までの合意を目指すという。
13日の参議院予算委員会で、野田首相は、基本法案のうけいれについて「可能性を含め子細に検討をしている」と述べ、柔軟な姿勢を示した。
自民党の基本法案は、民主党の看板政策である「最低保障年金の創設」や「後期高齢者医療制度廃止」を否定するもので、自民党が強く求めているものである。
政権を獲得した衆議院議員選挙で民主党が圧勝したのはマニュフェストに書かれたこうした目玉に期待して多くの国民が投票したからである。
そもそも消費税の増税についてはマニュフェストに書いて無く、それを何が何でも実現しようというのは理屈が通らない。その点は小沢氏の言うとおりである。
野田首相は、とにかく消費税の増税さえ実現させれば後のことはどうでもよいと開き直っている。いったいどこからそのエネルギーが出てくるのであろうか。
背後に経団連などの大きな力が押しているのだろうと思われる。原発推進の原子力ムラの存在のように。
明日の15日は自民党・公明党が期限としている。毎日新聞の岸井氏が指摘したように合意が成立するではないかと恐れる。
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野田首相のやり方は、恥も外聞もない異常さです。消費税を上げた首相として歴史に名を残すつもり?
投稿: らら | 2012年6月15日 (金) 08時33分
民主党政権は国民に約束したマニュフェストの多くを反故にし、約束していない消費税増税に遮二無二突っ走る。そのためには自民党の突きつけた基本法案を殆ど丸飲みする。主導権は完全に自民党に握られた形になった。黒子と言われる財務省はどうせ次の総選挙で政権から滑り落ちる?民主党政権に国民に不人気な消費増税を何が何でもやらせて、すっきり政権が自民党に移ればいいとでも思っているのであろうか。野田総理にはこの消費増税が成立すればあなたは歴史に残る名宰相と後世の歴史家は評価しますよ。とでも言われて。前回の総選挙で民主党に投票した多くの国民はこのような事態を望んでいたであろうか。政権の原点にかえれという小沢氏の発言が極めて全うな意見のように思えるが。
投稿: Toshi | 2012年6月14日 (木) 17時26分
大飯原発再稼働を選んだのは、野田首相と原子力ムラの連中です。彼らが誤魔化して勝手にやっていることです。
投稿: らら | 2012年6月14日 (木) 11時58分
それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。 (私の父は、玉砕した)。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/
投稿: noga | 2012年6月14日 (木) 10時23分