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2012年6月12日 (火)

第21回橘座公演 柳家花緑独演会を聞く

 楽しみにしていた第21回橘座公演が、6月9日に、愛知産業大学工業高校のたちばなホールであった。

 12時にボランティアを終えると、すぐに地下鉄で会場へ向かった。愛知産業大学工業高校に着くと、前方に並んでいる人の列が見えた。そちらに行くと、開場5分前だったがすでに60名ぐらいが並んでいた。列の中に知人のOさんの顔があった。まだ良い席が取れると思いながら並んだ。

 12時半に開場してホールへ入って行くと、どういう訳かほとんどの席が詰まっていた。先に入った人が知人の分も確保するからのようであった。右の前の方に何とか席を見つけて座った。早く入ったO さんは中央の席に座っていた。

 演者は柳家花緑なのでいつもより早く客が来たのであろう。1時丁度に会が始まった。

 前座に弟子の柳家花どんという若手が上った。題名は分からないのだが、子どもが小遣い銭を欲しさに上手に父親を操って小遣いをせびる様子を面白く語る落語であった。この落語は何度も聞いたことがある。

 私は、花緑が3席ももやるとは思っていなかったが、その後は花緑の独演会であった。

 中入り前に続けて2席のせた。最初は、「高砂や」で店子の大工が大家のところに行き、伊勢屋さんから仲人を頼まれたのでいろいろと教えて欲しいというのであった。伊勢屋の息子の恋を大工が取り持ったので仲人を頼まれたということであった。

 話を聞きながら、大家は羽織・袴などやかみさんの衣装まで貸すことになる。そして仲人のマナーも教えるのだ。仲人は高砂を謡わなけらばならないと言ってそれを教えるのだがなかなかうまくいかない。その過程が面白おかしく語られる。

 そして本番だが案の定うまくできない。そのやり取りが面白いのだ。

 「高砂や」が終わると、落語を聞くとき、上手な人と比べて聞いてはいけない、その噺家の中によいところを探すとよいというような話をして、次の「天狗裁き」に入った。

 これは女房が亭主に、今見た夢の話をせよというのに対し絶対に夢を見ていないと言い張るので夫婦喧嘩になる。止めに入った友人ともどんな夢か教えろ、見てないでいさかいになる。そこへ大家が止めに来てまた夢を聞かせろ見てないと争う。とうとう大岡越前守の裁きになる。裁きのあと越前が俺には夢を教えというがやはり見てないと言い張る。

 そこへ一陣の風が吹いて来て天に舞い上がり高尾山に落ちる。そこに天狗がいて・・・・・という話しである。それがすべて夢の中の出来事であったという落ちである。

 これはテレビで聞いたことがあるが、テレビの場合は途中を簡略にしてあるので全部を聞いたのは初めてであった。

 中入り後は、祖父の人間国宝柳家小さんが大変な物覚えのよい人であるというエピソードなどを話した。落語家が600人ほどいる中で落語家の2世、3世は22名しかいないと言っていた。政治家と比べると大違いであると感心をした。また、600名もいるというのにも驚いた。

 最後は「明け烏」であった。これは先日立川談志が亡くなったとき、確かBSプレミアムでやっていたように思う。

 超堅物の若旦那が19歳になっても本ばかり読んでいる。それで商売人の親は心配をして吉原へ遊びに行かせようと画策をする。出入りの大工と左官に誘うように頼む。

 超真面目人間だから、お稲荷さんへお参りに行くということにする。そしてお籠りをして来いという。

 超堅物の若旦那を何とか吉原に泊らせようとする。その顛末が面白いのだ。この落語は花緑は大好きで、よく演じるのだと言っていた。談志とは全く違った演じ方で聞かせていた。

 柳家花緑を直接聞くのは初めてであった。我が家の近くにある花屋の看板に「花緑」と書いてあるので、通るたびに柳家花緑のことを思い出していたのだが。

 落語家は親が素晴らしい落語家であっても必ずしも優れた落語家になるとは限らないが、同じ人間国宝の子どもの桂米朝の子どもの桂米團治と共に3世、2世で実力を発揮しているのは素晴らしいことだ。親の七光りで政治家になれるのとは大違いである。

 

 

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