こむらがえり
4月第3週のNHK「ためしてガッテン」で「こむらがえり」を取り上げていた。私も年に数回はこむら返りをおこすので、見なくては・・・と思い見た。
私の場合、こむら返りは夜中に起きる。よく眠っているときに突然足がつって目が覚めて余りの痛さに呻吟する。
こむらがえりが起きたら、寝たままで思い切り力を入れて足のつま先を手前に引き、かかとを向こうに突き出すようにする。つまりふくらはぎの腱を延ばそうと試みるのだ。しかし、痛くて一筋縄では伸びてくれない。ふくらはぎはかちかちである。 痛いのを我慢して続けていると痛さが引いていく。それまでが大変なのだ。
この対処法は子どもの頃に遊び仲間から教えてもらった。子どもの頃夏が来ると泳ぎに行った。ごごになるとほぼ毎日熊野川か三輪崎海岸などへ出かけたものだ。そうしたときに友達が遊泳中にこむら返りを起こすことがあり、その対処法を教えてもらったのである。
水泳中のこむら返りは大変危険である。深いところで起きたら溺れてしまうこともある。だからこむら返りはとても怖れられていたのだ。
もし起きた場合は水の底に沈むか、立ち泳ぎをしながらこむら返りが起きた足をぐっとそらせて治すしかない。そういう場合を想定して一人では泳ぎに出ないということにも気を付けていた。
NHKのためしてガッテンを見て、子どものころに覚えた対処法が間違いではないことが分かった。
「こむら」とはふくらはぎのことだとこの歳になって初めて知った。足がつった瞬間を超音波でとらえると、筋肉がこまかく震えていることがわかった。さらに筋電計の波形をみると、本人が力を入れていなうても、筋肉の一部が収縮を続けている。意思に反して筋肉の一部が異常に収縮している状態がこむら返りなのだ。
足がつるのは、「冷え」「運動」「脱水」のいずれでも起きる。これは体験的にも知っていることだ。水泳の場合は「冷え」と「運動」が重なるから起きやすいのだ。
そのメカニズムは、以下にガッテンHPから引用する。
「 鍵を握るのがアキレス腱(けん)。人間の足は、ふくらはぎの筋肉が縮むとアキレス腱が伸びる構造になっています。筋肉が縮むとき、アキレス腱にある腱紡錘(けんぼうすい)という器官が働き、腱の伸びすぎを防ぐため、筋肉に「それ以上縮むな!」と指令を出します。
「冷え」「運動」「脱水」は腱紡錘の働きを弱めます。この時、何かのきっかけで縮んだ筋肉が異常に収縮を続けてしまうと、足がつるのです。
寝ているときも、ふくらはぎの筋肉は少し収縮した状態になっていることが多く、しかも腱紡錘の働きが低下しています。このため、睡眠中は足がつりやすいのです。」
こむら返りの中に閉塞性動脈硬化症というのがあり、非常に危険だという。それを見分けるには、「両足を上に挙げて30秒~1分ほど足首を動かす。それで片方の足が白くなるとこの病気の疑いがある」というのだ。血液が十分に通わないから起きる現象なのだ。
この病気を手術しないで治すには「歩く」ことだが、歩き方があるのだ。「1分歩いて3分休むを繰り返すこと」。これを週3回やると、3週間ほどで新しい血管ができ症状が改善するのだという。人間の体にある素晴らしい自助機能である。
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