ゴールデンウイークに東京へ行く―⑤東京都写真美術館・珈琲・六本木
恵比須記念館を見た後、近くにある東京都写真美術館へ行った。そこではいくつかの写真展や原節子の初演の映画などをやっていた。婿が「写真家堀野正雄の世界」を見たいというのでそれを見ることにした。タイトルは「幻のモダニスト」
新聞や雑誌などに掲載された写真をコピーして展示したもので、サイズは小さく画質もよくなかった。ただ堀正雄の写真に対する姿勢とか考えの変遷を見ることができた。
売春婦とかキャバレーの女性とか労働者にも焦点を当てるとか、建築物に新たな視点からみた撮影をするとか・・・・ポートレートにも新しい表現をするなど彼の写真に対する姿勢を見ることができた。
また、大正、昭和を写真を通してその時代の生活を知ることができる。
WIkipediaによると、
東京生まれ。1927年東京高等工業学校(現東京工業大学)応用化学科卒業。
1932年刊行の写真集『カメラ・眼×鉄・構成』(木星社書院・刊)は、機械美学、「合目的的構成美」を提唱した美術評論家(写真評論家)である板垣鷹穂との実質的な共同作品ともいうべきものであるが、機械美を追求・表現した作品集として、ジェルメーヌ・クルルの写真集『メタル』(1927年)と比肩するような、画期的な成果である。これは、戦前の日本で刊行された写真集全体を見ても、代表的な写真集と評価できる。
さらに、これとは別に、「大東京の性格」(堀野正雄撮影・板垣鷹穂構成・中央公論1931年10月号)や「首都貫流‐隅田川アルバム」(堀野正雄撮影・村山知義構成・犯罪科学1931年12月号)といった、グラフ・モンタージュ作品を発表している。戦前に、これだけまとまって質の高いドキュメンタリー写真を1人で残しているのは、堀野をおいてほかにはない。
また、堀野については、アマチュア写真家またはアマチュア精神を持った写真家が多く占めていた戦前の日本写真界において、名取洋之助と並んで、数少ないプロ意識を持った最初期の写真家であった(写真を単なる「芸術」とはとらえていない)ということがいえる。
写真展を見たあと恵比須ガーデンプレイスにある宮越珈琲でコーヒーを飲んだ。メニューを見て安くても730円、850円もするので驚いて声を上げたら、娘に叱られた。東京では700円から800円ぐらいは当たり前なのだと言った。名古屋ならコメダが380円でだいたい2倍だ。関東に進出したコメダは正解であった。
コーヒーを飲んでいるうちに、雨が上がり日が差してきた。ガーデンプレイスの新緑が陽の光に鮮やかに輝いた。とてもいいところだと思った。
そこから歩いて麻布を通り六本木まで坂のある道を歩いた。麻生は高級住宅地らしい。途中暗闇坂というのがあり、オーストリア大使館があった。あの辺りは大使館やお寺の多い地域のようだ。
六本木ヒルズは眺めただけであった。夕方5時半ごろになっていたからだ。食事はつつじヶ丘の石川蕎麦店でするべく予約を入れたらOK であった。
六本木は渋谷と同じく若者が所狭しと歩いていた。いったいどこからきてどこへ行くのだろうと思った。
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