楽しくて素晴らしかった被爆ピアノコンサート
ずっと以前にNHKのニュースで広島原爆で被爆したピアノが修復されたというのを見たことがある。その被爆ピアノを使ったコンサートが名古屋で開かれるのを知って出かけた。
会場は、大津橋の日本基督教団名古屋教会の礼拝堂であった。8日の日曜日の午後3時半からだった。近所のSさんと一緒に行った。
被爆ピアノは2010年9月17日にニューヨークにある国際連合本部で「国際平和デー会議」記念コンサートで披露された。
被爆ピアノは現在9台残っていて、今回演奏されたのは、松葉曄子さんが所有する小野楽器製造HORUGELピアノ(アップライト)である。1933年当時8歳の時購入したもので、東京音楽学校を出た曄子さんが嫁入り道具として持っていったのが広島の夫の実家に預けられていた。それが原爆で吹き飛ばされたのだという。
ピアノは松葉さんが引っ越しをする度に運ばれ、2003年に仙台に転居した時に傷はそのまま残して修復された。それが国連平和デー被爆ピアノ平和コンサート実行員会に貸し出され、各地で演奏された。
名古屋のコンサートはは102回目で、名古屋の後東京のコンサートを最後にピアノは松葉さんに返還される。
コンサートは、少年少女合唱団の「ふるさと」「クリスマスメドレー」「明日という日が」などの合唱で始まった。この合唱団は幼児から高齢者まで、多くの身体障害者も参加するユニークな合唱団で、素敵な歌声を聞かせてくれた。
2番は、ピアノ独奏 浜本佳世子
ブラームス交響曲第3番第3楽章、 ラプソディ79
3番ピアノ独奏 林琢也 創作曲
あいしてる(東北被災者へ捧げる)、また会えるかな(ヒロシマ)、ワルツメドレージュリア姫とピエール王子のお話より
4番 筝曲独奏 名村茂代
筝の調べ~みずうみの詩
5番 ピアノ独奏 都築美佳(名古屋のピアニスト)
メンデルスゾーン春の歌、ショパンノクターン2番、リスト超絶技巧練習曲
6番 ヘルマンハープ演奏 石崎育子他
ヘルマンハープの優しい音色にのせて
7番 ピアノ独奏 石崎育子
バッハ ハープシコードコンチェルトより、トッカータとフーガニ短調
8番 ピアノ独奏 早瀬知実
バッハ 主よ、人の望みの喜びよ、シューベルト アヴェ・マリア
9番 ピアノ連弾 浜本佳世子、早瀬知実
10番 ピアノ連弾 林琢也、石崎育子
時を超えて他
このコンサートは、合唱やハープやお琴や連弾などバラエティに富んでいて、曲目もよく知られた曲が多く、とても楽しい素敵なコンサートであった。
特に圧巻は、最後の連弾で、会場の人に拍手の参加を求めながら、3曲のメドレーであった。最後はジャズ風の演奏で激しくリズミカルに演奏された。聞くところによると、アドリブ演奏が入り、演奏の度に違った演奏であったという。
会場には、空席も見られたが、もっともっと多くの人に聴いてほしいコンサートだと思った。
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