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2012年4月12日 (木)

NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を見て

 4月からNHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が始まり、1週間が過ぎた。終戦直後の焼け跡に住む女学生の下村梅子が主人公だ。

  戦後の焼け跡のセットをどこに作ったのか知らないが、リアルに細かいところまでよくできている。まるで本当の焼け跡にいるみたいだ。

  第1週のうちにマッカーサーの進駐があり、焼け跡にできた闇市で子どもたちがアメリカの進駐軍兵士に菓子をねだるシーンが2度出てきた。進駐軍は日本中の隅々まできたらしく、私が住んでいた陸の孤島といわれた新宮市にもやってきた。ジープに乗って私の家の前を通ったこともあった。

  アメリカのガムを欲しくて兵士にガムをせがむ者もいた。「梅ちゃん先生」の焼け跡で進駐軍兵士にチョコレートなどを貰おうとする子どもたちと私の子どもの頃が重なるのであった。

  そのシーンを見ていて、ふと思ったことがある。それは、進駐して来たアメリカの兵隊たちは、B-29の爆撃で焼け野原となった光景を見て何も感じなかったのであろうか?ということである。

  彼らが見た焼け野原は、アメリカ空軍のB-29による無差別爆撃の結果なのだ。もし、彼らに人間の心があれば、軍事施設以外の一般の住民の家が爆撃で焼失したことに「ひどいことをやって申し訳なかった」という感情が沸き起こったはずだ。いったい、何人のアメリカ兵がそういう感情を持ったであろうか。

  7日土曜日の朝日新聞「B」のフロントランナーに、ドナルド・キーンさんが取り上げられていた。彼は、日本語の通訳として沖縄戦に従事し、東京にも来て焼け野原を見たはずだ。沖縄や東京の悲惨な光景を見たとき何を思ったのかを知りたい。

  私は、何度も書いているが、アメリカの日本無差別爆撃は、許せない戦争犯罪だと思っている。広島と長崎の原爆だけがひどいのではなくて、通常爆弾や焼夷弾による「焦土作戦」も原爆と同じ罪悪なのだ。

 日本人はあまりにも寛容でありすぎた。中国が南京虐殺に拘るように、日本も無差別爆撃の告発を続けるべきだと思うのだ。そうすることにより戦争の酷さが戦争を知らない世代にも理解され、平和の大切さがわかると思うのだ。

 

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コメント

 梅ちゃん先生のセットはとてもよくできています。おそらく、東日本大津波の後の荒廃と重ね合わせているのではないかと思います。イメージが重なります。

投稿: らら | 2012年4月12日 (木) 10時49分

アメリカの大統領は、広島、長崎を訪問し、併せて日本中の都市を無差別で爆撃したことを詫びるべきです。でも、戦後70年近くなろうというのに誰も謝りません。

投稿: らら | 2012年4月12日 (木) 10時46分

戦争の悲惨さは私の年代は本で読んだり、人から教えられたりでしかわかりませんが、今のNHKのドラマの中に幼い頃にあんなこともあったぐらいで殆んど悲惨さは分かっていないまま育っています。今の震災の方に恐怖を感じます。戦争も震災も交通事故も体感しないで生活できているのは幸せなことですね。

投稿: fumiko | 2012年4月12日 (木) 10時31分

私もブログ子とまったく同じ考えですが、法的にはどのような経緯があったのか分かりませんが、日本政府はアメリカに対する無差別攻撃による損害賠償権をサンフランシスコ条約で放棄しているのです。法的にはそうかもしれませんが道義的な責任は逃れることは出来ないと思います。正義と人権に最大の価値を置くアメリカであるなら尚更のことです。
日本人は古来から豊富な水を背景に、済んでしまったことはいつまでも根に持たず「水に流す」という気分が支配的で、日本人の美徳でもあります。でも事と次第によっては曖昧なままにせずにきちんとした決着をつけておくべきだと思います。

投稿: Toshi | 2012年4月12日 (木) 08時39分

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