2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 名古屋市女性会館の存続を求める署名16000名に迫る!! | トップページ | 眼瞼下垂の手術 »

2012年2月 4日 (土)

ワーキング・プアがますます増加という

 先日の朝日新聞で、ワーキング・プアが増加しているという記事を読んだ。改めて新聞を探したがその記事を見つけられなかったので残念である。

 ウロ覚えの記憶を辿ると、たしか官制ワーキング・プアのことで、地方自治体が指定管理業者制度で業務を民間に代行させることや業務委託することが原因の一つであった。

 指定管理業者という言葉を初めて聞いたのは、名古屋市の事業仕分けによってであった。仕分けによって、私がよく利用する生涯学習センターの業務が指定管理業者に代行させられるそうだということを聞いたのだ。

 河村市長は、コスト削減のためこれまで市が行ってきた事業を民間に委託したり代行させる方針を打ち出している。

指定管理者制度をWIKIPEDIAで調べたら、次のように説明してあった。

指定管理者制度(していかんりしゃせいど)とは、それまで地方公共団体やその外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめとした営利企業・財団法人NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代行させることができる(行政処分であり委託ではない)制度である。

公の施設」にはいわゆるハコモノの施設だけでなく、道路水道公園等も含まれるとされている。地方自治法の一部改正で2003年6月13日公布、同年9月2日に施行された。小泉内閣発足後の日本において急速に進行した「公営組織の法人化・民営化の一環とみなすことができる。

 官製ワーキング・プアの増加によって、年収の低い層が増加しているのだ。年収200万円にも満たない層ばかりか、中には生活保護以下の収入の人もいるという。

 税金の支出を避けて民間に業務を代行させたり、委託したりすることにより、コスト削減ができるとしても、一方でそのしわ寄せが安い賃金で働く労働者に来ているのは看過できない。

 官製ワーキング・プアは二つに分類されるという。

 ① 非正規公務員

 仕事はおなじなのに、正規の職員の半分以下の賃金で、ボーナスや昇給等はない。社会保険未加入もあるという。契約期間が1年未満で、空白期間を1日おいて再契約しまた1年未満で解雇である。

 ②公務を委託されている、もしくは請け負っている民間業者

 入札で決められるので、落札額が低くなり、その分低賃金かする。ちなみに河村市長の河村商事がこれに当たる。

  官製ワーキング・プアは公務員の4人から3人に1人はいるというから相当の数である。国家公務員で15万人、地方公務員で60万人と推定されている。

参考資料

名古屋市の公の施設の指定管理者(平成23年4月1日現在)
(特)・・・特定非営利活動法人を指します。
名古屋国際センター (公財)名古屋国際センター 22年度 25年度末
名古屋市男女平等参画推進センター (特)参画プラネット 22年度 25年度末
なごやボランティア・NPOセンター (特)ワーカーズコープ 20年度 23年度末
名古屋市地区会館
(名古屋市山田地区会館)
中部互光・コスモコンサルタント運営
共同体
22年度 25年度末 西区 山田支所
(名古屋市富田地区会館)
中部互光・コスモコンサルタント運営
共同体
22年度 25年度末 中川区 富田支所
(名古屋市楠地区会館) 味鋺学区福祉推進協議会 22年度 25年度末 北区 楠支所
(名古屋市南陽地区会館)
中部互光・コスモコンサルタント運営
共同体
22年度 25年度末 港区 南陽支所

(名古屋市志段味地区会館)
中部互光・コスモコンサルタント運営
共同体
22年度 25年度末 守山区 志段味支所
052-736-2000
052-736-4666
(名古屋市徳重地区会館) サンエイ(株) 22年度 25年度末 緑区 徳重支所
名古屋市民会館 (公財)名古屋市文化振興事業団 20年度 23年度末
名古屋市公会堂 愛知県舞台運営事業協同組合 22年度 25年度末
名古屋市芸術創造センター (公財)名古屋市文化振興事業団 20年度 23年度末
名古屋市青少年文化センター (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 25年度末

名古屋市民ギャラリー栄 (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 25年度末
名古屋市民ギャラリー矢田 (公財)名古屋市文化振興事業団 20年度 23年度末
名古屋市音楽プラザ (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 23年度末
名古屋市演劇練習館 (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 25年度末
名古屋市短歌会館 (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 23年度末
名古屋市東山荘 (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 25年度末
名古屋能楽堂 (公財)名古屋市文化振興事業団 22年度 25年度末
名古屋市東文化小劇場 (公財)名古屋市文化振興事業団 20年度 23年度末
など文化小劇場

名古屋国際会議場 (株)コングレ 22年度 25年度末
名古屋市国際展示場 (財)名古屋産業振興公社 22年度 25年度末
名古屋市中小企業振興会館 (財)名古屋産業振興公社 22年度 25年度末
名古屋市清風荘 (福)なごや福祉施設協会 21年度 30年度末
など、福祉関係施設
名古屋市休養温泉ホーム松ケ島 (株)トヨタエンタプライズ 22年度 25年度末
名古屋市鯱城学園 (福)名古屋市社会福祉協議会 22年度 25年度末
名古屋市都福祉会館 (福)名古屋市社会福祉協議会 20年度 23年度末
名古屋市高岳福祉会館 (福)名古屋市東区社会福祉協議会 20年度 23年度末
など、福祉会館

こどもNPO・たすけあい名古屋・名古
屋市社会福祉協議会コンソーシアム
20年度 23年度末
名古屋市障害者スポーツセンター
(福)名古屋市総合リハビリテーション
事業団
21年度 24年度末
名古屋市笹島寮 (福)芳龍福祉会 20年度 23年度名古屋市熱田荘 (福)芳龍福祉会 21年度 24年度末

など

名古屋市千種児童館 (福)名古屋市社会福祉協議会 20年度 23年度末
な、各区児童館
子ども青少年局子ども育成部子ども福祉課
子ども青少年局子ども育成部青少年自立支援室
健康福祉局生活福祉部保護課
5市名東児童館
介護サービスさくら・名古屋市社会福
祉協議会コンソーシアム
20年度 23年度末
名古屋市青少年宿泊センター (財)名古屋市教育スポーツ協会 21年度 24年度末

まだまだ、数えきれないほどあることを知った。

« 名古屋市女性会館の存続を求める署名16000名に迫る!! | トップページ | 眼瞼下垂の手術 »

社会問題」カテゴリの記事

コメント

 官製ワーキング・プアがどんどん増加していることが問題です。企業の非正社員の増加だけでなく官によっても低賃金の労働者が造られているのですから大変な時代になりました。まさにマルクスの予言がその通りになってきていると感じます。

実は私がパートで仕事をしている生涯学習プラザも指定管理業者が管理業務を請け負っています。私はその中で臨時雇いの社員と言う立場ですが、他に契約社員
と業者の正社員がいます。私はそれこそ時給800円程度ですが、リタイヤ後のちょっとした小遣いなので仕事の難易度から考えても特に不満はありません。詳しいことは分かりませんが、他の資格で働いている人達もおしなべて給与水準は低いと思われます。生活がかかっている若い人であれば、ブログ子の仰るように
官制ワーキングプアの範疇かも知れません。
確かに役所のコスト削減には大きく貢献していると思いますが、一方ではこのような形で弱い立場の人たちにしわ寄せがきているのです。これは大企業が非正規労働者を雇うのとまったく同じ図式です。こうして
ワーキングプアは歯止めなく拡大生産されていくわけです。私たちが日頃、安い商品や行政サービスを享受できるはこのようなワーキングプアの存在によって可能であることを理解すべきでしょう。今更ながら経済の仕組みとは何と残酷なのでしょうか。これを解決する理想のシステムが社会主義経済のはずであったのですが、、。話が長くなるので今日はこのぐらいで。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ワーキング・プアがますます増加という:

« 名古屋市女性会館の存続を求める署名16000名に迫る!! | トップページ | 眼瞼下垂の手術 »