世界で初めての工法で建てた「豚太郎」(ラーメンと餃子)新居浜店
知人の美藤開発株式会社の美藤社長は、一級建築士で、これまで松山周辺の多くの建物を設計してきた。彼は、5年余り前から家を建てる新しい工法を研究し開発してきた。その工法は特許を申請中で、近いうちに特許が下りるものと期待される。
昨年その工法による建物を造った。それが新居浜にある「味自慢ラーメンと餃子の豚太郎」という中華レストランである。
松山空港に着くと、新居浜にあるその店まで自動車で連れて行ってもらった。新居浜まで一般道路で行くと約2時間かかる。その間社長は新しい工法を使って災害に強い建物を造ることや避難シェルター構想について熱っぽくしゃべった。
それについては、別途書くとして、今回は豚太郎店について書くことにする。
豚太郎新居浜店は、広い道路沿いに建っていた。幅が130m奥行きが7mの土地で裏に川が流れていた。その土地の中央にレストランの建物があり、両脇は駐車場になっていた。写真にあるように、外面は板張りでこげ茶色が塗装してある。
内部は、写真のようにガラッと変わって明るいピンクがかった色である。6人掛けの大きなテーブルも一枚板でできている。シートは普通の中華レストランとは違って特注のものである。
この店の売りはトイレにもある。豚太郎の会長の考えで、世界で一番のトイレをということで、一流ホテルのトイレより素晴らしいものだ。
建物を造るに当たっては、美藤社長がすべてを設計し監督をしたのだ。社長は日本の伝統的な数寄屋造りから、調度品などなどに至るまで造詣が深いので、こまごまとしたもののデザインなども全てやれたのである。
このレストランを建てるにあたって、社長自身が考案した特許申請中の世界で初めての工法を用いた。ギネスに申請すれば、きっと採用されるに違いないと思う。
それは端的にいうならば、従来の型枠を使うやり方ではなく、化粧板をそのまま型枠として使い、そこにセメントを流し込むのである。さらに化粧板には間伐材を使うので非常にエコロジーである。
間伐材には節があるが、それがあることで板が強くなるし、デザインとしても面白い。型枠を取り払らって改めて内装材をはる必要もないのだ。外見は木造で内部はコンクリートの強固な建物ができるのだ。
ところで豚太郎のラーメンと餃子であるが、味自慢というだけあってとてもおいしい。私は、店長お勧めの味噌ラーメンにしたが、名古屋の茶色と違って黄土色をしていた。写真のようなラーメンが500円であった。名古屋よりずっと安い。餃子もやや小ぶりでカラッとしていてよかった。
女性が喜びそうな明るい店内の雰囲気なので、お客も次々に来ていた。味と値段と雰囲気の三者が大切なのだと思った。
見ただけでは誰も気づかないと思うが、世界初の工法というエピソードを是非知ってほしいと思う。
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