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2012年1月 4日 (水)

「ウオール街を占拠せよ」の仕掛け人、カレ・ラースンさん

 一月一日の朝日新聞「カオスの深淵」で、「ウオール街を占拠せよ」と呼びかけたのはカナダ人のカレ・ラースン(69歳)さんであることを知った。

  彼は、カナダで雑誌「アドバスターズ」を89年に創刊した。その雑誌と自社サイトで「ウオール街を占拠せよ。9月17日決行。テント持参のこと。」と呼びかけただけだという。

  その呼びかけが、多くの人々がモヤモヤと感じていた不公平感に火をつけて燃え広がったという。

  この運動は長く続き、占拠したウオール街のズコッティ公園が官憲により閉鎖されても続いた。そして世界中に1000か所に広がったのだ。

  彼自身は、ウオール街には行ったことはないそうだ。「私は、単なる老いた雑誌編集長です。アドバスターズで働く若い同僚と知恵をしぼり、ウオール街占拠というアイディアを世に出しただけです。初日から私の手を離れてひとりで育っていきました。」と語っている。

  カレ・ラースンさんは、ウオール街を選んだ理由を次のように話している。

 「多くの人を苦しめている経済格差の象徴だからです。2008年のリーマン・ショックで米政府がゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどウオール街の金融大手に税金をつぎ込みました。税金のおかげで経営危機から救われたのに、業績が回復すると、懲りることなく自社幹部に何千万ドルもの報酬を支払った。

  一方で、失業者は少しも減らず、大学を出た若者は就職先がない。住宅ローンが滞った庶民の自宅は、税金で助けてあげた銀行に取り上げられてしまう。この歪みはなにか、元凶はだれかと考えました。」

  「I AM THE 99%、 Occupy Wall Street」というバッジをつけてウオール街の一角を占拠をしたのだ。アメリカは、僅か1%の超富裕層と99%の貧困層と言われる。その中には4600万人もの超貧困者がいる。 

 ウオール街では、今も息を浮き返したヘッジファンドなどの飽くことなき貪欲な金亡者が蠢いているのだ。 99%が腹を立てるのも無理はない。

  この集会に参加したノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大学教授は、「もうけが出たら大企業経営陣の懐にしまいこみ、損が生じたら一般庶民に押し付ける。こんなやり方は資本主義とは言えない。」と述べて喝采を博したという。

  日本に長く滞在したことがあるカレ・ラースンさんは、日本に期待をすると話している。「米国主導の経済モデルに取ってかわるものを打ち出せるとしたら、おそらく日本しかない。

  成長一辺倒モデルの限界を世界で最も早く感じた国だからである。高度成長を経て、バブル崩壊と20年の停滞。日本の困難を欧州や米国は遅れて経験している。経済成長が止まった後、どう経済を持続させられるか、解を日本が見つけてほしい。」

  今も日本ではGDPの成長率ばかりを気にしているが、その時代は終わったと思うのだ。この混とんは私たちに新しい生き方を探せと言っているのだと思う。

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社会問題」カテゴリの記事

コメント

 今朝の朝日新聞に、イタリア政治哲学者のアントニオ・ネグリさんのインタビューが載っています。興味深いので取り上げたいと思っています。
 彼は、「ウオール街を占拠せよ」のような動きを大事だと言っています。また、マスクすが言うように世界で一番進んだ資本主義国のアメリカで革命が起きるとも言っています。

投稿: らら | 2012年1月 4日 (水) 13時12分

社会主義社会、共産主義社会は高度に発達した資本主義社会から生まれるといわれます。ソ連、中国が社会主義、共産主義を自称しましたが、私は最初からダメだと思っていました。なぜなら出発点が封建社会だったすらです。
 今、共産党の綱領教室を学んでいます。
 世界財界の著名人たちが、「資本主義が生き残るためにはマルクスに耳を傾けよ」「マルクスの予言(理論)に学び、労働者の生活豊かにすべきである」といい出しているそうです。
 世界で資本主義から抜け出す条件を持っているのは日本です。日本共産党が政権に着いたら、国民のくらしを立て直し、住みやすい国にしてくれることを確信しています。
 そういう意味でもカレーさんの言うとおり、日本が一番近い距離にあると思います。ブータンは精神的に豊かな国ですが、経済的には日本の方がはるかに豊かですから、世界への貢献は最短距離にあると私は信じています。

投稿: Ninja | 2012年1月 4日 (水) 11時33分

国の豊かさを測る基準としてGDPは最もよく知られた基本的な指標ですが、最近、国民総幸福GNH(Gross National Happiness)
が注目を浴びています。金銭的・物質的な豊かさを
目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだという考え方から来ています。先ごろ国王夫妻が来日して一躍話題になったブータンでは「あなたは幸せか」という問いに対して実に95%近くの国民が幸福と答えているという。(本音かどうかは分かりませんが、、)
日本の内閣府も先ごろ国民総幸福を計る指標を考え出したとのこと。具体的には「経済的状況」「心と体の健康」「地域や人との関係性」を3つの柱にして夫々
関連する要因を数値化したものだそうです。
民主党政権に代わってからも日本では格差社会に歯止めがかかったとはとても言えない状況が続いています。カレ・ラースンさんは日本よりまずブータンに
その理想の社会モデルを見出したほうがよいように思えますが?

投稿: Toshi | 2012年1月 4日 (水) 09時49分

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