あつたモーニングコンサートOp.39
1月19日の午前10時半から、熱田文化小劇場でモーニングコンサートが開かれた。演奏者は、朝井大さんでショパン名曲撰であった。
知人のIさんが入場券をくれたので聴きに行ったのだ。あつた文化小劇場は初めてであった。もちろん「あつたモーニングコンサート」が39回にもなることも知らなかった。
開場は10時15分からであったが、早く着いてしまったので、三番目であった。並んで少し待っていたら、入場整理券をくれ、ロビーに入れてくれた。
席は中央の真ん中に取ることができた。会場は観客でほぼいっぱいになった。見る限りではほとんどが高齢者であった。
定刻になると、襟元を開いて濃い青色のシャツを着た演奏者が出てきた。1999年に愛知県芸術大学ピアノ専攻科を首席で卒業したとプログラムに書いてある。見たところは若く見えた。10歳からピアノを始めたというから、異例の人である。
まず、ショパンの「パガニーニの思い出」が演奏された。この曲はショパンが14歳の時にポーランドを訪れた、パガニーニを思って作曲したのだと解説してくれた。
この曲を聴いたとき、熱田文化小劇場の会場は音が響きすぎると感じたが、そのうちに馴れたのかそうでもないと感じるようになった。
2番は、ノクターン第1番で、この曲は単純だと話していた。3番目のノクターン第13番は、いろいろと工夫されていて複雑になっていると言った。
4番目の人気がある幻想即興曲は、これも単純な曲だが、なぜ人気があるのか分からないと話した。みんなに親しまれているのは間違いない。
5番目の”ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲”は、調べてみたがそういう民謡は見当たらなかったと言った。ヨーデルのような音があると言っていたが、確かに前半はスイスのアルプスをイメージさせるヨーデルのようなサウンドであった。多分本邦初演になるのではないかと話した。
5番目までは小品ばかりで約35分であった。ショパンは206曲ある中で203曲が小品なのだと解説していた。またソナタは3曲だけだそうだ。
その中の「ピアノソナタ第3番 ロ短調 作品58」という約27分の大曲が4楽章続けて演奏された。第1楽章は10分ほどあり、変化があって、第2楽章は単調で短く、第3楽章はそれを受けて、第4楽章は10数分で激しい響きもあり、変化に富んだ曲だ。このソナタは、ショパンが最初から構想をして作曲したものだということであった。
私は演奏については全くわからないが、とても細やかな気遣いをした演奏だと思った。多分ピアノの詩人の詩情を表現しようとしたのであろう。
朝井さんは、こんな朝早くから演奏するのは初めてだと言っていた。あつたモーニングコンサートは初めてであったが、おなじみのショパンの生演奏を楽しむことができて本当によいひと時であった。
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