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2011年12月21日 (水)

金正日北朝鮮総書記の急死

 19日のNHK昼のニュースで北朝鮮の金正日総書記が急逝したことが報じられた。実際に亡くなったのはそれより2日前だそうだが、あの国のことなのですぐには公表しなかったのだ。

 新聞には大見出しがおどり、NHKテレビのニュースも時間を延長しての扱いであった。世界の国の中でも特異な政治体制を持つ上に、核開発問題、拉致問題など日本や世界に大きな関係があるからのことであろう。北朝鮮は、後継に金正恩氏を据えることが決まっているが、それでも地政学的リスクがあるとして株価も下がった。

 北朝鮮と関係の深かったリビアでも、「アラブの春」以来の影響でカダフィ大佐が追放され殺されてしまった。天国があるとすれば、今頃互いの不運を嘆きあっているかも知れない。

 北朝鮮のテレビは、あの名物女性アナウンサーが、黑の喪服で、涙声で金総書記の急死を伝えていた。また、集まった市民が泣いている様子を映していた。もともと朝鮮民族は葬式には泣き女を雇うぐらいだから、市民がみな泣くのも不思議ではない。というより、泣かなければ政府から睨まれるという事情があるのかもしれない。本心から金正日総書記の死を悲しんでいる人はどのくらいいるか分からない。

 北朝鮮は、金日成、金正日、正恩と3代にわたり継ぐといういわば王朝を形成している。朝鮮民主主義共和国と言いながら、民主主義ではないし、社会主義の観点からも考えられない体制である。

 そうした独裁体制のもとで、国民は疲弊していると言われる。ときどきテレビで放映される映像からも兵士でさえ満足な食糧がなく、一般市民の中には飢餓状態の人も多いようだ。

 弱冠29歳と言われる正恩氏は、「領導者」という呼称で呼ばれ、内外に後継者であることを明確にしたそうだが、これから北朝鮮がどうなるのか、世界が注目している。

 それにしても、今年は世界の政治、経済に大きな変動があった。来年2012年も世界の政治の指導者が変わる可能性があるスーパー・イヤーと言われている。

 21世紀もここに来て、大変換が始まったのかも知れない。

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コメント

今朝のテレビニュースで、金正日総書記の料理人であった藤本氏が、金正恩氏は改革開放に関心があると話していました。そのうちに改革開放に舵を切るのかも知れません。

投稿: らら | 2011年12月21日 (水) 08時33分

北朝鮮は世界で最もコントロールされた社会だそうである。人々に対する監視体制も極めて厳重であり、そう簡単に体制が崩壊に向かうことはありえないとニュースのコメンテーターは解説していた。監視や密告が横行しているので、人々は決して本心は言わない。まことに恐ろしい社会である。当然ながら外部からの情報は遮断されている。アラブの春の起爆剤となったネット連携も肝心のパソコン・携帯はごく一部にしか普及していない。こんな国の動静が世界から注目されるのは偏に核とミサイルを所持している先軍国家だから
である。最も影響力のある中国は北朝鮮が崩壊し、親米政権と国境を接する事態を決して望んでいない。
ただし、現状固定が続けば北朝鮮の経済の好転はありえない。時間はかかるが改革開放に向かわざるを得ないというのが、識者の見方であるが?

投稿: Toshi | 2011年12月21日 (水) 08時07分

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