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2011年12月23日 (金)

呆れる政府と東京電力の廃炉工程表

 政府と東京電力は、21日、福島第一原発の1~4号機の廃炉に向けた工程表を発表した。廃炉工程を3段階に分け、完了までに30年~40年と幅を持たせた。

 小出裕章京大助教は、「そもそも人類は、福島第一原発事故の処理の方策を持っていない」と指摘する。つけ加えて「工程表を作ること自体馬鹿げている」と言っている。

 工程表についての朝日新聞の記事を見ても、「燃料処分法未定」「技術開発が必要」「跡地案なし」と見出しに書いてある。

 融けた核燃料を取り出すと言っても、それがどこにあるのか分からないし、現段階では調べようがないのだ。そのためにはこれからの技術開発がいつまでにどこまで進むかにかかっているのだ。

 それまで原子炉の冷却を続けなければならないが、現在の「循環注水冷却システム」で処理した汚染水の注入を続けるのだという。しかし、これは水漏れが相次いだ不安定なシステムである。

 「大きな山場は、格納容器を水で満たす作業だ。燃料を取り出すためには周囲を水で満たし、放射能を遮るとともに冷やしながら作業をしなければならない。」(朝日新聞)

 この作業は、水棺のことを指すのかどうかは記事からは不明である。しかし、水棺にしないと、融けた核燃料を取り出せないので政府と東電は水棺を諦めていないのだ。

 だが、格納容器の下に開いていると推定される穴を補修すると言っても、大変な被爆をするから人間ではやれない。それをやるロボットが作れるのか?

 工程表というのは、あくまでも「そうできたらいいな」という儚い願望にしか過ぎないのだ。しかし、やらないわけにはいかない。工程表では30年~40年としたが、実際は気が遠くなるような年数がかかるであろう。そこまで生きている人は誰もいないかもしれないのだ。

 福島第一原発事故の処理は人類初めての未知との遭遇なのだ。

 

 

 

 

 

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原子力発電・再生可能エネルギー」カテゴリの記事

コメント

東電は、値上げは「権利」だとほざいています。盗人猛々しいとはこのことですね。

昨日、東京電力は電気料金の値上げを発表した。(一般10%。法人20%)勿論これがそのまま認可されることはなく、監督官庁(経産省)との折衝が待っている。多分カットされることを見込んでの上げ幅であろう、がそれにしてもである。手厚すぎる福利厚生費を始め、片っぱしから原価に含まれる悪名高い?総原価方式はどの程度是正されるのであろうか。
安定的な電力供給を錦の御旗にこれまで言葉は悪いがやりたい放題のことがまかり通ってきた。電力会社の国民感情からは理解しがたい経営を助長してきた政官財学それに加えるにマスコミとの持ちつ持たれつの関係が具体的にどのように改まっていくかこれからが正念場である。

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