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2011年12月31日 (土)

民主党のマニュフェスト破綻の原因

 消費税の増税をめぐり民主党に離党者が相次いでいる。彼らの言い分は、現在の衆議院議員の任期中には消費税を上げないと言った公約の違反やマニュフェストで、国民に約束したことを反故にしたことを挙げている。

  民主党は前回の衆議院選挙のとき、鳩山さんの顔写真を表紙にした、下の写真のようなマニュフェストを大量に配った。私も街頭でもらって読み、選挙後民主党政権が誕生してからは、その公約がどこまで守られるかを監視するために保存してあった。

  いかし、次々にマニュフェストに書かれたことが捨てられていくのでとうとう断・捨・離にしてしまった。

  29日の朝日新聞「声」欄にも、「もはやないのか、民主の理念」という投稿が載っていた。その人は、「子ども手当や高速道路無料化などには疑問を持ったが、自民党にはうんざりであったし、行政の無駄の排除、天下りの根絶、年金制度の改革、議員定数削減などに期待したのは確かだ。だから民主党に1票を投じたのだ。」と書いている。

 離党議員ならずとも、民主党の裏切りには、大半の国民ががっかりしていると思う。おそらく次の衆議院議員選挙では民主党は大量に落選するであろう。

 「真民主党」なるものができたのはまことに皮肉だが、彼らは「真」を名乗ることで、民主党に投票した人の受け皿を期待したのだと思う。

 民主党のマニュフェストの破綻は、政権を取るために、よく調べもしないで大風呂敷を広げたことにある。

 だいたい悪徳商法はみな、立派なパンフレットを作って、もっともらしいことを書いて、人を騙すのだが、後から後からそういう商法が手を変え品を変えて現れ、それにひかかって大損をする人が後をたたない。

 民主党のマニュフェストも、今にして思えばそうしたものと同類であったのだ。でも、次は民主党のマニュフェストには騙されないであろう。一度痛い目に会ったのだから。

 ついでだが、自民党の森長老が面白いことを言っている。「自民党は消費税10%に賛成すべきだ」と。反対すると、次に選挙に勝っても消費税の10%アップがやれなくなるよというのだ。

 民主党のマニュフェストのように、反故にして平気ならそれでいいのだが、選挙民の気を惹くためだけに今は10%に反対するというのはすべきでないということだと思う。

 民主党のマニュフェストはまさにそういうものであった。選挙民の喜びそうなことを並べて気を惹いたのだが、いざ、政権を取ってみると何一つできないことに気付いたのだ。それで厚顔無恥にもマニュフェストを放棄したのだ。

政権交代。民主党の政権政策Manifesto

 

 

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コメント

 自民党も民主党も頼りにならないことが分かって新しい動きが出てくるのかもしれません。でも、ファッショ的なものが出ることのないように気を付けてほしいと思います。

やるやる詐欺だったと揶揄される民主党のマニュフェスト破綻について少し擁護するならば、悪徳商法と違って最初からできないことを承知で掲げたわけではなかったのだと思いたい。現に民主党にはろくでもない議員もいるが、若手の優秀な志の高い議員も多数いるように思える。ただ現実に政権をとってみると官僚や既得権益の壁は想像を絶するほど厚かったというのが
本音だったに違いない。歴史を紐解いてもドラスティックな変化は必ず革命とか敗戦とかいった暴力的な血なまぐさい政変が程度の差こそあれ伴っていたように思う。曲がりなりにも民主主義の世の中に住むことに慣れた我々にとってそのような事態は誰も望まない。
選挙になれば立候補者は現状はそれ程変わりません。私はただ政治家になりたいだけですと本音を言うわけにはいかないのでこれからも変革を叫ぶであろうが、言葉が躍るだけと思って間違いない。政治がその程度のものであればせめて議員の定数は半分にしてもらいたいものだ。それとも既得権益に本気で切り込む?橋下市長や河村市長のような変わり者タイプの政治家が増えることを望みますか、、、。

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