« 米軍はイラクから完全撤退をするが | トップページ | 気に入った日本酒「朝しぼり 生酒」 »

2011年12月18日 (日)

政府の原発事故収束宣言は信じられない

 野田政権は、16日原子力対策本部で、福島第一原発の事故収束に向けた工程表ステップ2(冷温j停止状態の達成)の終了を確認、野田首相は、「発電所の事故そのものは収束に至ったと判断される」と、事故収束を宣言した。(朝日新聞17日朝刊)

 その根拠として、1~3号機の炉の温度は9月下旬以降100度を下回り、38度~68度であったこと、放射性物質の外部への飛散も毎時6000万ベクレルで大幅に減少したことをあげた。

 しかし、原子炉の核燃料は溶けており、その状態を確認できていない。冷却も仮設の設備に頼っていて、通常の冷却システムが機能していない異常事態なのだ。

 廃炉までの作業は30年か40年かそれ以上かまだ分からないのだ。細野大臣はNHKのインタビューで、これからいろいろな技術を研究し開発して行くと述べた。それは是非とも進めてもらわなければならないが、はしなくも露呈したのは、事故が起きた時の対策が何もなかったことだ。

 想定外と言うかもしれないが、事故は絶対に起きないという安全神話だけを作り上げて国民を騙してきたことがはっきりした。

 チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故を教訓として、原発事故は絶対に起きないとは言えないから、もし、事故が起きたらどう対処するのかを研究しておくべきであったのだ。泥縄とはまさにこのことである。

 事故が起きた場合の対策を研究しておくのは、安全神話の建前に反するからやらなかったと言われる。とんでもないことだ。

 こういう状況だから、政府の「収束宣言」も大本営発表としか受け取れない。この後どんな事態が起きてもそれに対処する方法は今後の研究にかかっているからだ。

 福島県の佐藤知事や避難区域の自治体の首長さんたちが、信用できないと言っているのも当然である。

|

« 米軍はイラクから完全撤退をするが | トップページ | 気に入った日本酒「朝しぼり 生酒」 »

原子力発電・再生可能エネルギー」カテゴリの記事

コメント

冷温停止と冷音停止状態は全く違うと言ってましたね。冷温停止状態というのは、新造語だそうです。専門家によると、概念が決まっていないまやかしの言葉だそうです。つまり、国民の目をごまかすもので、世界の批判を浴びています。

投稿: らら | 2011年12月18日 (日) 21時37分

予定通り野田総理は冷温停止をもって原発事故の一定の終息宣言をした。どのようなコメントをするか事前に熟慮した上での発言であったと思われる。すなわち、もし冷温停止は実現したけれども解決とは程遠いという発言を正直にしたとすれば、やはり今後の原子力政策へのマイナス影響は計り知れない。国際的にも注目されている。どちらに転んでも大きな批判はあるなら、損か得かの政治的判断であっただろう。これも多分、経産省、財界がお膳立てをした国家の意思とみるのは穿ちすぎであろうか。今日のサンデーモーニングで岸井氏が裏事情を明快に解説してくれたがまったく納得である。だが、これだけ内外から発言に対する批判の声が大きいとは想定内のことであっただろうか。

投稿: Toshi | 2011年12月18日 (日) 08時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 政府の原発事故収束宣言は信じられない:

« 米軍はイラクから完全撤退をするが | トップページ | 気に入った日本酒「朝しぼり 生酒」 »