恋人なしが増加中とか―未婚の18歳から34歳―
26日の朝日新聞36面の囲み記事に、「恋人なし、男性61%、女性50%」という見出しがあり眼をひいた。国立社会保障・人口問題研究所のが昨年行った出生動向基本調査というもので浮かび上がったのだという。こういう研究所や調査があるということは初めて知った。
調査の対象は、18歳から34歳の未婚者だという。男女の人数の比がどのくらいか知らないが、男性が61%に対して、女性が50%とアンバランスなのは何故かと思った。この年齢層では男子が相当数多いのであろうか。
交際相手がいない割合は、1987年の男性49%、女性40%以降、増加傾向が続いているという。この調査結果についての研究所のコメントは、「友人がいない人が増えていることが影響しているのではないか」とみているそうだ。
確かに今の若者の中には他人とかかわりたくなくで友人が少ない者が増えているのかもしれない。それに草食系などという言葉が数年間から広がっているのも関係しているのだろうか。
私は今の若者は簡単に相手を見つけることができると思っていたのでこの調査結果は意外であった。
私が若いころは、男女が交際するチャンスは余りなく、友人は同性だけであった。したがって結婚相手は周りの誰彼となく世話をしてくれた。私など結婚後も見合い話がいくつも持ち込まれた。
でも、いつの頃からかそういう世話をする人が珍しくなり、合コンとか結婚ビジネスに頼るのが普通になった。最近では、インターネットの出会い系も増えているようだ。
調査によると、交際相手がいない人の半数は男女ともに「交際を望まない」と答えたという。
わかりやすく100万人の若者がいると仮定して、50%の50万人が恋人なしで、その50%が交際相手は要らないというのだから25万人ということになる。25%だ。(男性の場合は30%)
少子化問題、人口減少問題が叫ばれて久しいがそれではますます解決が遠のくことになる。
結婚への障害は、男女ともに「結婚資金」で、男性では「住居」や「職業や仕事上の問題」、女性でも「職業や仕事上の問題」が多かったという。
結婚に至るまでには、まず、異性との出会いが必須であるが、異性を求める気持ちをセーブするものが職業や仕事や低収入による金であるとすれば由々しき問題である。研究所のいう友人が少ないも一因であろうが、仕事が安定しないことやそこから来る収入の不安定、低収入なども大きな原因だ思うのだ。
小宮山厚生労働大臣、さあ、どうする?
« LABI NAGOYA開店を見に行き、エイデンでPCを衝動買い | トップページ | 女性会館イーヴネット―名古屋華マジカルグループのショー »
「話題」カテゴリの記事
- 小泉氏は何故別格扱いにされるのか(2024.09.08)
- おせち売り出しのニュース(2024.09.06)
- 嫌われているコメンテーター (2024.09.02)
- 科学的思考を歪める心理効果(2024.08.31)
- エアコンの良くない使い方8つ(2024.08.28)
コメント
« LABI NAGOYA開店を見に行き、エイデンでPCを衝動買い | トップページ | 女性会館イーヴネット―名古屋華マジカルグループのショー »
まだ携帯がないころ、喫茶店で若い人がコーヒーを飲んでも、話をする訳ではなく、勝手に備え付けの雑誌を読むという傾向が現れました。そのうち携帯電話が普及し、メールのやり取りが主になって来ました。face to faceの付き合いが苦手な人が増えているのでしょうね。
投稿: らら | 2011年11月27日 (日) 20時18分
確かに若い人の間でもフリーターと称する非正規雇用者の割合が多いし、仮に正社員になったとしても、昔のように年功序列で給料が上がっていくことはないようである。欧米は職能別賃金、職能別組合であり、例えば旋盤工であれば年齢に関係なく賃金が決まっていると聞いて驚いたことがあるが、日本もそれに近いような賃金体系になってきたといえる。そうなると将来、賃金が上昇することを前提に生活設計を組むことができなくなる。すなわち当然の帰結として結婚へのモチベーションが高まらないことになる。
それ以外にも、昨今、メールでお互いコミュニケーションすることに慣れ切ってしまい、ファイス ツーフェイスの言葉でのやり取りが大変苦手な若者が増えているという話を聞いたことがある。これでは恋愛から
結婚へと高まっていくことは極めて難しいであろう。
いずれにしても根が深いのである。
投稿: Toshi | 2011年11月27日 (日) 08時18分