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2011年10月29日 (土)

橋下知事主導の恐るべき大阪府教育基本条例

 朝日新聞に3日間連載された、大阪府教育基本条例の解説でやっと問題点が見えてきた。

 知事が「教育目標」を定め、それをもとに府教育委員会が具体的な「指針」を示す。府立高校の校長は指針をもとに学校が目指す具体的な「数値目標」を決める。一般の教員は、校長が決めた数値目標を達成するために努力をする。

 つまり、上意下達のシステムを作るのだ。一部の週刊誌は「独裁者橋下知事」と書いているが、まさに教育についても知事の思うとおりの独裁がまかり通ることになる恐ろしいシステムである。

 橋下知事は、教育が中立性を保つが故に、教育に介入できないことを歯がゆく思っているらしい。それで政治が思うがままの教育を強制できるようにしようということなのだ。

 そのために成果主義の考え方が採用された。三年連続で定員割れした学校は統廃合される。だから校長は自分が立てた生徒の成績をあげる目標達成のため教員の尻を叩く。

 その鞭とも言うべきものが、教員の評価である。第19条によると、「人事評価は、Sを最上位とする5段階評価で行い、おおむね次に掲げる分布となるように行わなければならない。S5%、A20%、B60%C105、D5%。」となっている。

 しかも、2年連続でDに評価された教員は免職を含む処分の対象となるのだ。校長に睨まれたら最後である。一度睨まれたら、その教員はいくら生徒のために頑張っても評価されないことになる。そういうことは私の現職時代に幾らでも見たり、経験したりしてきた。ただ、幸いと言うべきかそれで免職になることはなかった。

 Sに評価される教員には、校長に取り入るのが上手な者が入ることになる。私が勤めていた頃にもヒラメ教員と呼ばれるのがいて校長のお先棒を担いで気に入れれていた。

 大阪府教育基本条例は、ヒラメ教員ばかりをふやし、気骨のある教員や本当に生徒のための教育を行う教員を排除する恐れがある。

 尾木ママが、「中学校教師の頃、荒れた生徒や問題のある生徒こそ愛情が必要と考え、寄り添い続けて来たつもり。でも、大阪ではDとなるのかなあ。」と述べている。私も、間違いなくDランク教師だ。

 成果主義だけの学校は、間違いなくすさむであろう。生徒間や教員と生徒の関係も冷たいものになるであろう。受験競争がどれだけ人間を損なってきたかその弊害は言い尽くされてきたはずである。それに懲りずにさらに競争を激化させ、優勝劣敗は世の常ということを叩き込もうという魂胆なのだ。

 桑原、桑原!

 

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コメント

 学力一本やりで統制された学校からは人間も人材も育ちません。教育は自由であるべきです。

橋本知事は強い日本を考えているのではないでしょうか。科学技術のレベルを高め、DGPを伸ばし、1970年代から1980年代Japan As Numbar One
と言われた日本に戻したいと思って居るのでしょうか。 教育が即、生産と直結するのはどうかとおもいます。
国のあり方、人々のあり方に大きく影響する学問、例えば哲学なども大切です。
案外、型破りの先生から素晴らしい人間が作られることがあります。

府知事が変わると教育目標も変ることになりますね。4年ごとに変るかもしれません。第一、知事個人が決めたことを上意下達で強制するというのが横暴です。
 学力テストの問題自体古くから功罪が議論されてきたことです。良心のある人は害が多いと反対しています。

 橋本知事は以前、学力テストの結果を学校ごとにに公表すると発言した。競争すれば学力が伸びるという、一昔二昔前の考えをお持ちのようで、「教育とは何か」という本質的な事が全然わかっていないと感じた。
 今回の「教育基本条例案」の提案を見て、ますますその感を強くした。
 知事が教育目標を定めるという、何という思いあがりであろうか。知事が変わるたびに教育目標が変われば、学校現場の混乱は必至であろう。
 橋本知事が三顧の礼で教育委員に迎えた陰山英男立命館大教授も「やってはいけないことをやっている。横暴としかいいようがない。」と憤慨しているという。(他の府教育委員全員も批判しているそうだ。)
 橋本知事が独裁を叫び、何でも自由にできる権力者であると思っているのなら、民主主義の否定であり、支持を失っていくだろう。
 

 大阪という所は変わっていますね。横山ノックを知事にしたり、今度は橋下知事を選んだり。維新の会も減税日本もともに言いなりの会で情けないです。選ぶ方も悪いと思います。

少しずつでも真実は何かが分かってくると思いたいですね。原発問題がそのよい例です。

橋下元大阪府知事と河村名古屋市長は共に形骸化し、既得権益化した議会に挑戦状を叩きつけ、孤立を恐れることなく改革を目指す姿勢は共通しており、多くの府民、市民が支持していることも事実である。民主党が野党である時は、もし政権を取ったならば旧態然とした政治に新風を巻き込んでくれるものと多くの国民が期待したけれども(少なくとも自公政権よりはましに)実態は目を覆うばかりの体たらくである。それだけ現実の壁、既得権益は厚いということなのだ。
問題は改革の進め方ということになるが、教育改革の結果がブログ子のいうような事態になれば、とんでもないことである。ただ彼は現状のどこに問題があり、
どうなることを望んでいるのかをもっと聞いて気がする。それに付け加えるならば、ご本人2人は敢えてよしとしても彼らを取り巻く連中(減税日本、維新の会)のうさんくささも気になる点である。

 全く恐ろしいことがまかりとおっています。
日本が堕落と滅びの方向に向かっています。
大阪の教育ばかりではありません。沖縄の問題、TPPの問題などなど政府民主党指導部は何一つ国民の声に耳を貸そうとしません。
ただただアメリカ追従、財界追従あるのみ。
ほんとうに歯がゆくなります。
しかし、国民はこうやってやられたことを覚えていて、やがて正しい道をきりひらくことでしょう。
その日を期待しています。

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