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2011年10月25日 (火)

名古屋市の事業仕分けへの疑問―減税は要らない必要なものは残せ―

 名古屋市の事業仕分けが終了した。私たち高齢者に関係した「敬老パス」が見直しの対象となった。

 名古屋の敬老パスは大変使い勝手がよく、ありがたいと思って使ってきた。名古屋は狭い街で、地下鉄が発達しどこへ行くにも大変便利である。市内の移動には自動車を使うことはほとんどなくなった。

 敬老パスのお陰でボランティアにも参加しやすいし、あちらこちらに気楽に出かけるので運動になり、さらには気分転換にもなる。それは健康の維持につながっていくのだ。だから医療費を減らす上でも貢献していると思う。

 高齢者が出歩くと、そこでたいていの場合何らかの出費をする。食事をしたり、お茶を飲んだり、映画を見たり、展覧会を見たり・・・・。買い物も楽しみの一つである。従って経済にもよい影響を与えている筈だ。

 政府は、高齢者に消費意欲をおこさせ、持っている金を使わせて、経済を刺激したいと考えている。それにも大いに貢献している筈だ。

 敬老パスは、最初は無料で交付されたが、8年ほど前から有料になった。それでも私の場合5000円だから大変重宝している。毎日でも気楽にどこかに出掛けることができる。

 その敬老パスが見直しの対象になったのだ。仕分け人は、市民から無差別で選ばれたというが、本当にそうであろうか。

 河村市長は、敬老パスの存続を公約に掲げて当選した。それなのに、「納税者革命の第1歩だ。結果は尊重して行く。」と、諸手を挙げて歓迎している。

 市長は減税さえ実現すればよいと考えているらしいが、減税なんて要らないから、大事な市民サービスを低下させないで欲しい。

 その例として敬老パスの他にも、女性会館の廃止がある。私も現在女性会館を使うグループに参加して活動しているが、グループが大変多くて部屋の予約は大変であると聞く。

 市民がさまざまな文化活動の場として女性会館を使用しているのだ。もし、廃止されたら活動はどうなるのか。

 同じことは、生涯学習センターの見直しにも言える。民間に移管してしまえということのようだが、民間経営になることで利益優先になり利用が難しくなる恐れがある。

 河村市長は、減税だけを唱えて、市民サービス、市民福祉の費用を削減しようとしている。私は、当初から河村氏の減税に疑問を呈して来た。事業仕分けの名の元に私たちが必要としているものまで無くさないでほしい。 

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コメント

 マイカを買ってもらうため?今まで通りの磁気カードで十分です。利用者が60%ぐらいだから不公平という意見もあったとか。でも、サービスを継続して欲しいです。

他の都市に比べて予算が多すぎるという意見もあったそうです。でも、よいことは他に先駆けてやればよいので、足並みをそろえることはないと思います。

市バスに乗るときに敬老パスを見せるだけですが、学生の定期券もピッ!会社員の人たちもピッ!とカード利用しているのを見ていますと、名古屋市も見直しをしながら高齢者にもカードを売るつもりでしょうね。間接的な値上げを考えているようなきがします。

私の友人の多くも名古屋市内に在住しており、時々持たれる会合や飲み会は殆ど名古屋市内で開かれます。
郊外に居る私が名古屋駅界隈に出かけるには、バスと
地下鉄を利用しますが、往復で980円かかります。
名古屋市内の友はご多聞にもれず、敬老バスを利用してますので交通費は無料です。この差は大きく、とても羨ましく思うのが常です。ブログ氏の仰るように高齢者が積極的に町に出れば、健康にもいいし、何某かの出費はするので経済効果も大きい。町は色々な刺激に溢れているので脳の活性化にもつながります。
仮に有料化すれば、高齢者の外出は激減するので、市営交通の収益が飛躍的に改善するとも思えません。
どうせ空席のまま走ることになるのだから?せめて高齢者にはこれまで通りのルールで乗せてあげればいいではないかと外野席からは応援したくなります。


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