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2011年10月22日 (土)

IQ(知能指数)は変化するという研究

 20日の朝日新聞朝刊34面に、「IQ将来性あり」という見出しで、ロンドン大学が20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した論文の骨子を紹介した。それによると、知能指数(IQ)は、思春期の頃にかなり変化し、対応して脳の構造も変化することがわかったという。

 IQは生涯で変化しないというのが定説であった。私が現役であったとき、IQテストが毎年実施された。その結果は教育指導の参考にするためというのが理由であった。でも、私の経験か言うとIQテストの結果を参考にすることはなかった。

 私自身がIQテストを受けたのは、確か中学で1回と高校で1回だ。その結果を知りたいと思ったが知らされることはなかった。それは、IQは一生変わらないとされていたので、IQを知ることによってその人にレッテルを貼ることを怖れたからである。 それは私が現役の頃でも同じであった。

 もともとIQなるものは、アメリカで兵役に徴集する際の資料として開発されたものだと聞いたことがある。大まかに優秀な者と劣等な者を篩い分けるためと説明されていた。

 私自身は、IQについては信じたことは一度もなかったし、良心的な教員はやはり信じなかった。だいたい、人間の知能が生まれてからの教育や環境などで変化しない、恒常的なものだというのはおかしな話であると思っていた。

 それが今回、やっとといべきか、遅きに失したというべきか、ロンドン大学の研究でIQは変化するということが分かったと言うのだ。

 協力した男女33人が12歳から16歳の時に受けたテストの結果と4年後に受けた結果を比較したら、上昇した人と低下した人があったというのだ。

 たった33人のサンプルというのが気にならないでもない。なぜならIQテストは、日本では毎年実施しているのだから経過を比較できるはずだが、それがなぜやられた来なかったのかという疑問が残る。

 それはともかくとして、脳の構造を調べたら、一般教養などを測る言語性IQが上がった人は、話をする時に活性化される左脳の1部の神経細胞の密度が高まっていたという。

 また、ジクソーパズルを解いたりする能力能力を測る非言語性IQは、手を動かした時に働く小脳の一部の神経細胞の密度が高まっていたそうだ。

 今回の研究で、脳の中に注目して脳の神経細胞を可視化して調べたことが説得力を持つと思う。近年脳の働きや構造を調べる方法が進歩し、脳の働きがいろいろと調べられるようになったことが研究の助けになったのだろう。

 チームのプライアス教授は、「幼いうちに子どもの能力を決め付けてはいけない。」と指摘しているそうだが、その通りである。

 もう、30年ぐらい前から、子どもが赤ちゃんの頃からIQテストの成績を上げるのに腐心していわゆるお受験ママのことがよく知られているが、IQ神話が崩れたのは歓迎すべきことである。

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