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2011年9月20日 (火)

鉢呂経済産業大臣辞任は原発推進勢力の画策だ

 鉢呂経済産業大臣が辞任に追い込まれたことへの疑問を先回書いたが、やはり背後には想像通りのことがあったようだ。

 「おけらの いつかは青空 脱原発」(18日)に東京新聞の記事が紹介されていた。

 

ニュース・コメンタリー (2011年09月17日)
鉢呂大臣の辞任は脱原発人事の発動直前だった
インタビュー:長谷川幸洋氏(東京新聞論説委員)
 「死の街」、「放射能をつけちゃうぞ」などの発言の責任を取り、就任9日目の9月11日に辞任した鉢呂吉雄前経産相は、脱原発政策を実行に移すための人事を発表する直前だったことが、東京新聞論説委員の長谷川幸洋氏の取材でわかった。
 長谷川氏は、鉢呂氏が辞任した翌日の12日に鉢呂氏に単独でインタビュー取材した。鉢呂氏はこれからの日本のエネルギー政策を決める総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の委員に多数の脱原発派を送り込むことを決め、既に事務方に指示していたことを明かしたという。 長谷川氏によると、鉢呂氏は現在の委員構成が15人のうち12人が原発推進派で占められていたため、これでは福島後の議論は期待できないと考え、新たに9~10人の反原発・脱原発派の委員を追加任命する意向だった。その委員候補リストまで事務方に渡していたという。
 長谷川氏は「人事は官僚にとって最大の権力の源泉。そこに介入されることは、官僚がもっともいやがること」「鉢呂氏は虎の尾を踏んだ」と経産官僚による辞任工作あったとの見方を示すが、具体的にどのような経緯で辞任に至ったかについては、取材中という。
 長谷川氏はまた、鉢呂氏には「放射能をつけちゃうぞ発言」をした覚えはなく、その時の映像や録音テープも存在しないとみられることから、かなりの歪曲があった可能性もあると指摘している。
 政治と官僚の関係を長年ウオッチしてきた東京新聞の長谷川幸洋氏に、鉢呂氏辞任の裏面を聞いた。
 詳しくは、以下のURLをクリックして動画を見てください。20分ほどです。
  経済産業省の官僚が6月頃に決めたエネルギー調査会のメンバーは、15人のうち12人が原発賛成派でたった3人が原発反対という人選であった。それを鉢呂大臣はせめて五分五分にしようということで人選を改め、発表寸前になっていたというのだ。
 これではエネルギー調査会もお手盛りでやらせではないか。霞ヶ関の官僚のやることは、何とえげつないことか、憤りが収まらない。これまでの重要な政策も全てお手盛りのやらせで決められていたことが分かる。こんなことを許してはならない。鉢呂氏は辞めてはいけなかったのだ。
 後を引き継いだ枝野大臣はどう出るか注目である。

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政治・経済」カテゴリの記事

コメント

 MEDHIAも読者受けを狙い、社会の公器としての自覚が足りないように思います。朝日新聞でも1記者がMEDHIAの反省を述べていましたが、少数意見だということでした。

コメントで頂いたスポーツ報知の記事を23日の本文に再録させていただきます。有難うございました。

今日の中日新聞(東京新聞と同系列)の社説にこの度の鉢呂大臣の問題発言による辞任について、メディアの対応を自戒をこめて書いている。それによると辞任に至る2つの発言の内、一つは福島第一原発周辺の地域を「人っ子ひとりいないまさに死の町」と呼んだ件、これは絶対に許せないほど不穏当かどうかは議論の余地があるとして、テレビカメラも入った会見で発言したことは事実である。ところがもう一つの「放射能をうつしてやる」発言について、鉢呂氏は記者との非公式な懇談と認識しており、そのような発言をしたかどうか覚えがないと釈明している。実際、録音記録も残っていないので言った言わないの話しなのだ。
(中略)それがとんでもない発言をしたとメディアが
一斉に批判し、所謂「批判スパイラル」一色に染まっていく状況について、筆者はそれが言論の価値判断や多様性と言う社会の根幹をむしばむ事態に繋がりかねないと恐れている。さらに今回の裏に鉢呂辞任に追い込む勢力の動きが重なり合った?となると、なにやら陰謀めいて空恐ろしいことである。国会の冒頭、野田総理の演説の際、鉢呂議員の苦渋に満ちた表情が映し出されたが、彼の心中はいかなるものだったか、、。


国民が抵抗する意志を持っているということを想像力を持たない政党幹部や、経団連の実力者たちに思い知らせる必要がある。

「脱原発」集会に6万人!山本太郎「命懸かっている」:社会:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110920-OHT1T00004.htm
 「脱原発」を目指してノーベル賞作家の大江健三郎さん(76)らが呼び掛けた「さようなら原発5万人集会」が19日、東京・明治公園で行われ、約6万人(主催者発表)が参加した。東京電力福島第1原発事故後の集会では、最大規模となった。集会には、大江さん、作家の落合恵子さん(66)、ルポライターの鎌田慧さん(73)らとともに、俳優の山本太郎(36)も参加。「原発を一斉停止するしかない。命が懸かっている」と訴えた。
 会場となった明治公園周辺は、主催者発表で約6万人(警視庁によると約3万人)で埋め尽くされ、身動きがとれないほどだった。福島第1原発事故後の集会では最大規模。壇上に立った文化人らは口々に「脱原発」を訴えた。
 大江さんは、仏文学者の故・渡辺一夫さんの文章を引用しながら「原発の電気エネルギーなしでは偉大な事業は成し遂げられないと言う人もいるが、それはウソ。原子力によるエネルギーは、必ず荒廃と犠牲を伴う」と指摘した。自民党の石原伸晃幹事長(54)がイタリアの国民投票で「原発再開に反対」が9割を占めたことについて、「反原発が集団ヒステリー状態になるのは心情として分かる」などと述べたことについても批判。「(原発に)抵抗する意志を持っているということを想像力を持たない政党幹部や、経団連の実力者たちに思い知らせる必要がある」と主張した。
 所属事務所を5月に辞め、脱原発の活動を続けてきた山本太郎も、会場を埋め尽くした“同志”の数に「すごい人ですね。命を守りたいという日本人の気持ちが集まっていますね」。原発事故以降、自主避難を呼び掛け子供たちを守る活動をしており、原発の是非を問う国民投票を呼び掛けたり、北海道や佐賀県など原発を抱える地域を訪問している。だが、その言動を巡ってドラマを降板し、事務所も辞めた。「世界中の人たちが生きていないと意味がない。原発を一斉停止するしかない。命が懸かってますから」と大きな拍手を浴びた。
 山本はこれまでに、自民党の河野太郎衆院議員(48)とも意見交換したという。その際、「政治家にとってはデモや署名を集めても痛くない話だ。有権者が政治家の事務所に行ってプレッシャーをかけるべきだ」とアドバイスされた。自身の政界転身については「勉強が足りない。出るなら、勉強しないと…」と消極的だが、「早く決着をつけないといけない。利権の構造を断ち切らないと」と決意を明かした。
 集会後、参加者は3コースに分かれ、都内をデモ行進した。1000万人の署名を集め、野田佳彦首相に提出するという。
(2011年9月20日06時01分 スポーツ報知)

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