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2011年9月24日 (土)

NHK・Eテレ―原発事故への道程「前編 置き去りにされた慎重論」―

 9月18日の放送されたNHK・Eテレ「原発事故への道程―前編  置き去りにされた慎重論」を録画しておいて見た。

 元通産省官僚の島村氏が主宰した「島村原子力政策研究会」で語られた20本にも上る録音テープをもとにして作られものである。

 この番組を見ると、原子力発電が政治主導で行われたことがよく分かる。原子力関係の科学者たちが、戦後GHQによって禁じられていた原子力研究を再開し始めた。日本は敗戦により原子力研究が欧米に比べて遅れていたのだ。しかし、科学者たちの研究には思うように予算がつかなかった。

 ところが、それに対して政治家は原子炉の導入を決め、そのために巨額の予算をつけた。それを行ったのが大勲位中曽根康弘であった。

 湯川博士は、基礎研究から始めるべきだと言ったのだが、そんなことは無視されどんどんと原子力導入が進められていった。

 そこへ目をつけたのが商社で、三井、三菱、住友、日立などが遅れてはならないと参入してきた。原子力のことなど何も分かっていないのにである。それは原子力には大きな予算が付くので大きな利益が見込めるからであった。

 政府にあって原子力導入を推進したのは通産大臣の正力松太郎であった。彼は読売新聞社主の時代にすでに原子力導入の大キャンペーンを張っていたのだ。そして大臣になり、先頭に立って原子力行政の旗を振ったのである。

 最初アメリカから研究実験の原子炉が導入された。原子力については何も分からないので技術導入であった。

 つづいてイギリスからコストが安いという理由で原子炉が導入されたが、これは大変な見込み違いでコストが嵩むことが分かった。通産官僚がそれを正力大臣に指摘したが、軽く一蹴されて導入が決まった。導入後も耐震対策が全くないなどの欠陥が露呈した。これが東海原子力発電所である。

 そのころアメリカでは、軽水炉がコストがかからないということで作られていた。福島第一発電所にはそれを導入することになった。

 建設場所は、海面からもともと30mもあった大地をわざわざ10mまで低くして建設された。建設は完全な請負であった。そのために予備電力を発電するところが地下に造られてしまった。それが今回の炉心溶融の原因につながったのである。

 この番組を見て、日本の原子力発電は、基礎研究も何もなく、原子炉についての知識も技術もなく、ただ政治の要請で闇雲に導入されて進められたことが分かる。

 さらに、安全性については、数々の不安がありながら、それを言うことはタブーとされて、ただ安全だという宣伝が大々的になされ、安全神話が形成されたのだ。

 

 

 

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原子力発電・再生可能エネルギー」カテゴリの記事

コメント

仰る通りですね。新しい安全神話を構築して、原発を続け、世界にも売っていこうと言うことだと思います。脱原発をしないと地球は破滅に向かうかもしれないのに。

今日の中日新聞の社説によると野田首相は国連で開かれた原子力安全首脳会合で「原子力の安全性を世界最高水準に高める」と強調し、原子力を模索する国々への支援を続けると表明した。トルコやベトナムへの原発と関連技術の輸出交渉を本格的に再開したい意向だと解釈できる。と断じている。首相は所信表明で「中長期的には原発への依存度を可能な限り引き下げると明言したが、国連ではなかった。(中略)原発推進の
国々も参加しているこの会合で、野田首相は会議の
大勢を意識して、脱原発と言う表現を避けたともいえよう。(中略)野田首相は経済界の意向を受けて電力安定供給に比重を移しつつあるようだ。国内向けには
原発依存度の低下を約束しながら、国外では原子力ビジネスを続けるというのは整合性がとれるのか。国民への説明が求められるとしている。
菅前首相の轍は踏まないと?就任以来慎重発言に終始する野田首相であるが、いずれ国会の論戦のなかで本音をきっちりと明らかにせざるを得ない局面が必ずくると思われるが、、?

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