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2011年7月26日 (火)

中国高速鉄道の大事故―独自技術が泣く―

 中国で北京から上海を通り杭州、福州を結ぶ中国ご自慢の高速鉄道で追突事故があり、死者35名けが人が192名に上る大惨事ととなった。追突した車両は先頭の4両が落下し、先頭の2両はぺしゃんこに潰れてしまった。

 中国の関係者は、潰れた車両を細かくして穴を掘って埋めてしまったという。どうして埋めたのか理由は分からないがおかしなことをするものだ。幾ら潰れていても事故原因の解明には必要ではないかと思うのだ。

 中国の高速鉄道といえば、万博や共産党大会に間に合うように鳴り物入りで建設し、時速350kmを出して世界一と自慢していた。そして、高速鉄道は中国独自の技術で開発したものだと広言してアメリカ、ロシア、などに売り込みを図っている。ヴェネズエラにはすでに売込みが成功して建設をするらしい。

 今回の事故を起こした高速鉄道は、日本の東北新幹線やカナダやドイツの技術移転で作られたものだが、中国は独自のものと主張して世界に売り込んでいるのだ。

 その”中国独自の技術”が今回の大事故で一瞬のうちに破綻してしまった。日本の新幹線の関係者は、今回のような事故は日本ではあり得ないと話している。自動列車制御装置(ATC)で列車の間隔を調整し、列車同士を一定以上に近づかせないのだという。

 中国政府は、落雷によるやむを得ない事故としているが、日本の新幹線では落雷などでATCシステムが停止しても、非常ブレーキがかかるという。この部分に関する中国の技術は中国独自のものらしいが、それがいい加減なものであったことが証明されたという訳だ。

 事故車両を細かく解体してすぐに土に埋めてしまうことからみても分かるように、安全のために徹底的に原因を解明するのではなく、臭いものにはすぐに蓋をしてしまうという中国的な体質が見られる。

 オートバイでも、化粧品でも、電気製品でも、絵画でも、CDでも、DVDでも、何でもコピー商品をつくり、平気で国内だけでなく、海外へも売るという中国。うっかり信用すると、大変な損害を蒙ることになる。

 こうした体質が改まらない限り、今回のようなことはこれからも再発することは目に見えていると言わざるを得ない。

 日本は、今回の事故を反面教師として、高速鉄道の売り込みに生かして欲しい。安かろう悪かろうではなく、高くても安全で高性能が大事なのだ。

26日の夕刊によると、中国政府は、一転して埋めた車両を掘り出し、調査することになったという。重機で砕いて埋めたものを今更掘り出しても何が分かる?如何にいい加減かを証明するだけだ。こういうのを恥の上塗りというではないか。

 

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コメント

たった1日半で運転を再開しましたが、安全を強調したかったのでしょう。でも、上海辺りでトラブルがありかなりの列車がストップした報じていました。大丈夫だとはいえないようです。
 また、被害者同士が連絡をとれないようにし、監視を続けているそうで、批判を恐れていることがありありです。

中国はこの高速鉄道建設に国家の威信をかけ巨額の予算を投入してきたのだが、その建設をめぐって賄賂が横行し、関係者が多数、解任されているとの報道もあった。今回の事件をみても中国政府が国民の人命、人権を軽視し、都合の悪いことは隠蔽しようとする体質であることが映像で改めて全世界に印象付けられてしまった。このような現状では、国際社会は中国を世界をリードする大国とはとても認めることはできないであろう。一方、世界経済に占める中国のウエイトは高まるばかりであり、好むと好まざるにかかわらず、こんな中国とも向き合って行かざるを得ないのも現実である。ただ、情報化社会では瞬く間に国内にこうしたニュースが知れ渡り、中国政府の対応を非難する書き込みが多数寄せられているとのこと。内部からの改革の動きに期待したいものである。

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