よかったプランタン管弦楽団第10回定期演奏会
6月に吉田文さんのブランチ・コンサートにいったとき貰ったチラシで、プランタン管弦楽団というのが吉田さんと共演することを知りました。芸術劇場コンサートホールで7月17日の午後に開かれるということでした。
プランタン管弦楽団というのは全く聞いたこともありませんでしたが、たったワンコイン(500円)ですし、オルガンとの共演も興味をひきました。
芸術劇場地下のプレイガイドで入場券を買い、エスカレーターで上って行くと、開場15分前だというのに長い列ができていました。プランタンってそんなに有名なの?と思いながら並びました。列はどんどん長くなりました。
会場に入るとすぐに2階に行きましたが、中央の席はすでに取られていました。仕方がないので、その近くに席を決めました。
定刻前にステージ側も含めてほぼ埋め尽くされました。観客層も子どもから高齢者まで幅が広く、男性が多いのも驚きました。
オーケストラは予想より大きく、90名ぐらいの大編成でした。客演コンサートマスターの古井麻美子さんが登場してチューニングを行い、その後指揮者の中村暢宏さんが登場しました。
最初の曲は、ベートーベンの交響曲第8番でした。解説によると、第8番は1812年5月にベートーベンが第7番を完成した後、10月に完成したといわれます。ベートーベンは「大交響曲第7に対して、小交響曲第8を書いたがこちらの方がはるかにすぐれている」とベーター・ザロモンに書き送っているそうです。
明るい華やかな演奏なのでオープニングに選んだのだそうです。第8を生で聞くのは初めてでした。30分余りの演奏時間で、オーケストラはよく鳴っていました。
次は、サン・サーンスの「死の舞踏」でした。この曲は初めて聞く曲でした。題名がよくないのですが、解説によると、「死を覚え、今を懸命に生きよ」という思想を表現しているのだそうです。最後は明るく終わり題名の不気味さはありませんでした。ハープは近藤薫さん。
最後の曲は、サン・サーンスの交響曲第3番ハ短調 オルガン付きでした。解説によると、1886年、サン・サーンス51歳のときのさくひんだそうで、彼自身が渾身の作品と述べているそうです。
オルガニルトは吉田文さんでした。オーケストラとオルガンは初めてでしたので、どのようにコラボするのかと楽しみでした。第一楽章では、オルガンはオーケストラの中で低音を静かに溶け込ませていました。
オルガンの音が響いたのは、第二楽章でしたが、ほんの僅かの時間でした。予想とは違っていました。こういうときに目立つのはシンバルです。
演奏が終わると、後の方でブラボーと声をかける人たちがいました。拍手の大きさから見るとみなさんも満足した様子でした。
アンコール曲は、レシピーニの「ローマの松 第4楽章」でした。明るくてアンコール向きの曲でした。終わりの方でホールが震えるほどの大きな音になる部分がありましたが素晴らしかったです。
外は35度はあろうかという午後のひと時を涼しいホールでよい演奏を聞くことができ幸せな気分でした。初めて聞いたプランタン管弦楽団でしたが、次も聞いてみたいと思いました。
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