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« バカが国民をバカ呼ばわりするとは―バカにつける薬がないのはそっちだ― | トップページ | 毎日新聞「近見遠見」で紹介された「原発問題わかりやすい講義」① »

2011年6月 5日 (日)

再生可能エネルギーにシフトすべき―ドイツは脱原発に転換―

 31日の朝のニュースで、ドイツのメルケル首相はついに脱原発に踏み切ったと報じていた。脱原発を唱えていた緑の党の選挙での躍進も後押ししているようだ。

 2ヶ月ぐらい前のことだが、ニュージーランドでは、地熱発電に力を入れていると言っていた。かつては日本の地熱発電技術は世界の最先端を行っていたが、今では遅れをとってしまったということである。

 前にも書いたことだが、河野洋平氏は、日本のエネルギー関係の研究開発の費用の90%は原子力の方に使われてきたので、折角の日本の技術も遅れてしまったと指摘していた。

 原子力発電は、CO2を出さないからクリーンだとか、原子力発電はコスト的にもいちばん安いのだとか、絶対に安全であるということが宣伝されて、我々は洗脳されてしまった。しかし、今回の福島第一原発の事故により、とんでもない間違いであったことが証明された。

 福島第一原発の工程表は一度改定されたが日程的には変わっていない。ところが31日のテレビ愛知のモーニングサテライトでは、今や事態は悪化の一途でとても工程表通りにはいかないだろうと言っていた。

 我々のような素人が、新聞やテレビで日々報じられる福島原発のデータを見ても先行きが真っ暗だとわかる。

 東電や原子力保安院の発表はとても信頼できないのは、心ある原子力関係者が憂えていることからもわかる。テレビ愛知のコメンテーターも「メルトダウンは最初からわかっていたことだ」と切り捨てていた。

 水で冷却をしているが、それはザルで水をかけているようなものだとうまい比喩で言っていた。

 福島第一原発事故処理にかかるコストだけでも5兆円から20兆円とも言われる。原子力は、一旦大事故が起きてしまうとその収拾のためにとてつもない費用がかかるし、何万年も人びとを不安に陥れるのだ。

 これからは太陽光発電とか、火山国日本には適地も多い地熱発電とか、風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの技術の開発と向上に金を使うべきである。

 聞くところによると、天然ガスは向こう500年分もあるのだとか。

 先日のテレビでは東大の教授が太陽光発電の効率を現在の20%から将来は80%までに高める研究をしていると言っていた。実現までには4~5年ぐらいかかるようだが明るい話である。

 日本の得意の技術に金を使うことで再生エネルギーでは世界の最先端を行ってほしいと切に願っている。

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原子力発電・再生可能エネルギー」カテゴリの記事

コメント

節電とか自動車に乗らないとかでしょうか?
天然ガスは500年とある大学の先生から聞いたのですが・・・・53年なのでしょうか。

中日新聞の今朝の記事に野依良治名大特別教授の技術人類生存のためという記事を読み、東日本大震災の地震や津波は「想定外」というのは、正直な感想だとも・・・そしてエネルギー面では、石油は40年、天然ガスは60年、ウランは80年でなくなるといわれます。世界が原発を推進すれば、ウランは50年くらいしか持たないでしょう。とも書いてありますが、その様な事態になる前に私のような家庭を持つものとしては現実には何をして行けばよろしいのでしょうか?

ドイツのメルケル首相は、風力発電を現在の17%から35%にすることや再選可能エネルギーの世界最先端国を目指すと言いました。本当は、日本が最先端を目指すべきだったし、その技術もあったのに遅れをとってしまったのです。そして、今尚原子力推進を言っているのは残念でなりません。

ドイツのメルケル政権が脱原発へ大きく舵を切らざるを得なかったのは、この度の破局的な福島原発事故の影響が決定的であったことはメルケル首相自身がはっきり述べている。ところが当の日本では脱原発の声は高まっているものの、政府は目下のところ国の原子力政策を推進していく方針に変わりのないことを宣言している。これまで国の原子力政策を官民一体で推進してきて、結果的にこのような惨禍を引き起こしてしまった自民党、公明党はその真摯な反省、謝罪もなく不毛の政局に血道をあげている。厚顔無恥、破廉恥とはこの政党にピッタリの言葉である。
大手原子炉メーカーはビジネスの大きな柱として、世界に原子炉を売り込んでいく経営戦略を立てている。
政府がいとも簡単に方針転換してもらっては困るという財界側からの要請も強いと思われる。
金儲けか、国民の生命、健康が大切なのか、もうこれは議論の余地はないと思われるが、、。

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