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« 菅首相、よかったです!自然エネルギー首相・有識者オープン懇談会 | トップページ | にほんと毎日新聞「近見遠見」で紹介された原発問題わかりやすい講義⑧最終回 »

2011年6月14日 (火)

毎日新聞「近見遠見」で紹介された原発問題わかりやすい講義⑦

(8)大災害でも司令塔を立てられない日本の体制

 アメリカだったら強大な権限をもった原子力規制委員会が、大統領の指揮のもとに、事故の対策の全責任を負う。

 フランスではどうか。日本経済新聞(5月2日)によると、「事故後指揮委員会が、放射能漏れなどの事故が起これば、電力会社に代わって対応に当たる。各省庁や軍を指揮下に置き、住民の避難から放射性廃棄物の処理まで一元的に担う。『事故は必ず起きるという考え方こそが危機管理』だという。」 

 日本の現状はあまりにもかけ離れている。どこに指揮官がいるのかわからない。原発の現場で発電所の所長さんがやっているようだ。

 〔菅首相は、いろいろな組織をたくさん立ち上げたと言われるが、肝腎の事故処理を一元的に行う組織は作ってないようです。どうなっているのでしょうか。〕

(9)専門家といっても何の専門家なのかが問題

 原子力の専門家はたくさんいる。しかし、これは、原発の建設や運転の専門家であって、原発災害に対応する知識と技術をもった専門家はいないのだ。「安全神話」が大前提になっている体制だから、災害対策どころか、事故が起きたらどうなることかの想定もなければ、その事態に対応する備えもない。専門家もいない。そういう体制のまま、日本はひたすらに原発への依存と大増強の道を走ってきた。まさに”「ルールなき資本主義」の原発版”ではないか。

 〔鋭い指摘だと思います。全く「安全神話」に乗っかって政府は何も想定していなかったことがはっきりしました。原子力安全基準にさえ、「複数の電源がなくなるということはありえない」と書いてあるのですから。恐ろしいことです。〕

(10)福島原発災害から何をくみとるべきか―利潤第一主義の徹底―

 ①海水の注入をためらったこと

 利潤第一主義の怖さも、新聞報道をよむだけでもよくわかる。原発が止まった時に海水を注入して原発を冷やすことが急務だったのにすぐにはやらなかった。それは原発が使いものにならなくなることを電力会社がおそれたからだという。ここにも「利潤第一主義」が表れている。

 ②同じ場所に集中して建てること

 日本では、原発を同じ場所に何基も集中して置くのが当たり前になっている。どうしてこんな危ないことをするのかというと、新しい土地を見つけてそこに原発をおくためにはカネも時間もかかるからだ。一度土地を手に入れたら、安全の問題など考えないで建てられるだけ建てる。それが安上がりだからだ。地震国の日本では非常に危険なことだが安上がりだからというだけでつくるのである。

 ③老朽化してもまだ使うこと

 日本の原発はかなり老朽化している。54基あるうち、運転開始から30年以上のものが20基ぐらいある。原発の寿命はどのくらいかは国際的にもまだ定説はないが、長く使えば放射線で劣化がおきることは間違いない。

 税法上は、耐用年数は16年になっている。電力会社からみると、そこからが儲けどころになるわけである。だから、老朽化の段階に入っても使えるだけ使おうということになる。事故を起こした福島原発は全部70年代に運転を開始したものである。それなのにまだ使えると思って海水の注入をためらったのだ。利潤第一主義はそこまで徹底しているのだ。

 〔福島にも6基が集中しています。また、福島原発は運転開始からすでに30年以上もたっています。老朽化したものが集中していることだけでも恐ろしいことですが、そおれが今回現実のものとなりました。すべてが利潤第一主義でやられたことなんですね。

  ―つづく―

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コメント

放射性廃棄物や核燃料をモンゴルなどの地中深く埋める案について、何万年も誰が覚えているのかという人、いや、忘れてしまった方がいいのだという人がいます。いずれにしても大変厄介なものに手を触れてしまったということです。誰もどうしたらいいのか分からないというのが本当のところだろうと思います。

万が一にも事故はありえないと主張してきたのだから、事故が起きたらどうするかという対応策がきちんとしてないのは当然の帰結です。結果的に管総理の原発事故への対応がいいとは誰も思ってないけれで、それでは他の誰かがやっていたら上手くいくことは到底
考えられない。何度も言うように誰にも有効な解決策が見いだせず、暗中模索をしてのが現状だからです。
それなのに国会の目下の関心事は菅総理の退陣時期だというのはまったく嘆かわしいことです。問題をすり替えているように思えてなりません。
今日のブログにあるような根本的な議論をもっとするべきだと思いますが、そうすると我が党、我が身に降りかかってくることを恐れているのでしょうか?
今日の朝刊にイタリヤの国民投票では90%以上の圧倒的多数で脱原発が支持されました。

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