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2011年6月20日 (月)

安全神話と泥縄対策

 19日のサンデーモーニングの「考・震災」では、安全神話について取り上げていた。原子力発電を1957年に始めてからこの方、事あるたびに「安全神話」が強化されてきたという。

 曰く、福島の地域は、「数百年来地震とか津波の被害をいうけていない所だ」から安全である。

 曰く、「原発に事故が起きる確率は、5億分の1である」

 曰く、ジャンボジェット機が激突しても大丈夫かとの質問に対し、時の科学技術庁長官は、「原子力発電所はいくつものコンクリートの壁で守られているから安全である」

 今回の福島第一原発の事故によって、これらの安全神話の根拠?があっさりと崩れてしまったのだ。

 それなのに、海江田経済産業相は、「原子力発電所は点検した結果安全だと確認したから、再開をしてほしい」と述べた。

 しかし、待って欲しい。安全神話には、何も確たる根拠がなかったから大事故になったということを忘れないで欲しい。

 今回の原発事故は、不幸にも5億分の1の確率に当たってしまったというのか。宝くじなら真にけっこうなことだが、現実に起きていることは、どうしてよいか分からないで、右往左往して試行錯誤を繰り返しているだけではないか。

 これこそ「泥縄」である。「安全神話」で、もしも事故になったらどうしたらよいかを全く考えていなかったのだ。

  ・全電源が停止したらどうするのか。

  ・冷却するにはどうしたらよいのか。必要な機材はどうするのか。

  ・冷却する水をどこからどのようにして手に入れるのか。

  ・水素爆発が起きたらどうすればよいのか。

  ・メルトダウンが起きたらどうすればよいのか。

  ・溜まる汚染水の処理をどうすればよいのか。

  ・放射能の飛散をどうすればよいのか。

  ・住民避難をどうすればよいのか。

  ・作業員の安全をどう確保するのか。

   ・・・・・・・・・。

 注水の機械も中国の会社の善意の寄付に頼った。

 放射能が強くて人が入れない場所の調査に使うロボットも、初めはアメリカのロボットに頼っていた。

 汚染した水の処理にアメリカやフランスから設備を買ってきて据え付けたが、そういうものの用意もなかったのだ。日本の技術で幾らでもやれるはずなのにである。

 何の準備もしていなかったから、全て泥縄の対処をしているのだ。

 「安全神話」をいうなら、事故後対応が必要なさまざまなケースに対して万全の準備が前もってなされていて初めて安全だといえるのだ。

 日本は神国だから戦争には負けない、必ず勝つという戦争中の不敗神話と同じである。全く根拠のない神話で国民を騙してきたのだ。

 寺島実郎氏は、原発を推進してきた人の中に、それまで言ってきたことをころっと変えて脱原発を言っている人が出てきたと批判していた。民主党も50%原発で行くと言っていたのに、菅首相は、急に再生可能エネルギーだと言い出したのはおかしいとも批判した。

 司会者の関口氏は、変えたっていいじゃないかと反論したが、私も同じ意見である。悪いと気づいたら直すことが大事なのだ。

 

 

 

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コメント

 石原都知事は、事故の直後に東京湾に造ってもよいと発言していましたね。真意のほどはわかりませんが。
 菅首相も、原発再開を認めたのは残念です。

橋下大阪府知事は若いながら実に骨のある人物である。先般、記者会見で「もし大阪府民が利便と快適性を享受するために原発推進を是とするならば、原発を大阪湾に作るリスクを覚悟しなければならない」と述べた。この発言は18日の経産大臣の発言を受けて「
安全と言うなら、大臣、経産省幹部、みんな強制的に原発周辺に住まわせればよい。霞が関を原発周辺に移せばよい」のコメントにつながるものがある。
利便性と快適性を享受し、そのリスクは過疎地に押しつける。また下請け孫請けの労働者に原発での危険な
作業をやらせる。これは都会地の人達や電力会社の
エゴであり人間性の一番醜いところである。
かの小出 裕章さんもこうした差別意識は心情として
とても許し難く、原発に反対する大きな理由であると述べている。国がさらに原発を推進すると言うなら
原発を東京湾に造り、ついでに使用済みの核燃料の再処理工場も東京都内に建設することで是非を問うべきだと思う。

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