本当は高い原子力発電のコスト―テレビ愛知のモーニングサテライトから
それを研究したのは、立命館大学の大島堅一教授である。 まず、経済産業省が発表しているデータでは、1kwh当たり、 水力:11.9円 である。 大島教授は、まず、情報公開法にもとずいて集めた資料では、ほとんどのページが黒く塗りつぶされていたことにおどろいたそうである。(テレビで見たら本当に真っ黒)情報公開と言ってもほとんど秘密ではないかと思われる。 そこで大島教授は、有価証券報告書や国の予算案などから割り出したのだ。すると、原子力発電のコストが最も高くなった。どうして経済産業省の計算では安くなるのかというと、コストに含まないものが幾つかあるからである。 それは、 ①揚水発電費用。(夜間の安い電力で水を汲み上げて原発に必要な発電をする) ②自治体の交付する補助金や技術開発費約4000億円が含まれていない。 ③使用済み核燃料の廃棄費用が含まれていない。日本で出る廃棄核燃料のうち六ヶ所村で再利用される分19兆円は含まれているが、残りの半分は含まれていない。 そういうことで、見かけを安くするために粉飾をされていることが分かったのだ。 今回の福島第一原発の直接の事故処理費用は際限なく支出が必要だし、補償問題も莫大な金が要るだろうと推定されているから、素人が考えても想像がつかないくらいのコストになることが分かる。
火力(石油):10.7円
原子力:5.3円
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