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2011年5月 8日 (日)

大カン迎!菅首相の浜岡原発停止要請

 菅首相は、6日の夕刻に静岡県御前崎にある浜岡原子力発電所の停止を中部電力に要請した。

 これより前、中部電力の水野社長は、現在点検のために停止中の第3号発電機を近く再開したいと言っていた。

 また、自民党の原発推進部会が会合を開いて原発推進の活動を再開するというニューズもあった。

 そんな中での菅首相の浜岡原発停止の要請である。理由は、東南海大地震がいつ起きてもおかしくない状況下で、もし、今回のような大津波が起きたら原子力発電所の事故が起きるかもしれないからである。

 新聞によると、首相の要請は、法的には強制力がなく、中部電力がそれを拒否することも自由だそうだ。

 しかし、静岡県知事が「大英断だ」と言っていたように、私も時宜を得た決断であったと思い大歓迎である。

 しかし、世の中には阿呆もいて、朝日新聞のコメントで、大阪大学の名誉教授(原子力工学)住田健二氏は、「あまりにも唐突。どういう材料をもとにして判断したのか、なぜ今なのか理解に苦しむ。公開で討論し、科学的、技術的に判断する内容だ。なぜ、原子力安全委員会に諮らないのか。」と言っている。

 首相が、「東海大地震がいつ起きるかもしれない状況にあることをふまえてのものだ。」と述べている。

 のんびりと公開討論をしている場合ではないことぐらいわからないなか?起きてしまってから「想定外であった」と言っても遅いことは、福島第一原発事故で証明されたではないか。

 住田教授のような御用学者が、自民党とともに原子力行政を進めてきたのだ。福島第一原発の事故で、「安全神話」は全くの虚構であったことがはっきりとしたのだ。

 だから一番危険性が高いと言われている浜岡原発をとりあえず停止して、それから今後の対策を考えるのは非常に妥当な考えである。

 第一、仮に停止をしたとしても、福島の事故は、安全ではないことも証明したではないか。バックアップ電力が途切れて冷却ができなくなれば、どうしようもないのだ。

 現在、福島第一原発の処理に国を挙げて苦しんでいるときに、さらに別の原子力発電所で事故が発生したら、完全にお手上げではないか。

 モタ菅と揶揄されている首相の珍しい早い決断だ。

  ※対策がモタモタするのは小沢さんでも谷垣さんでも、誰がやっても同じだ。

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災害」カテゴリの記事

コメント

この際、不要不急の電力消費を見直すことで夏場も乗り切れると思います。電力会社は電力を売らなければ利益にならない、節電すれば利益にならないという矛盾を抱えています。でお、公共性が高い企業ですから利益より公共性を大事にして欲しいと思います。

経営側は経済効率一点張りで良識的な意見も聞かないで、結果壊滅的な事になっても頭を下げて形だけの土下座をして済ますのが大企業の経営陣かと驚きます。4000万円近い給料を得て半額になっても相当な高額です。
零細企業だと全部はたいて、借金とりに追い詰められ自殺するしかなくなるでしょう。
原発事故によって全財産を失った上、大地は母と言いますのに不毛の地と変わり、海は汚染される、住民も大変です。東海地震が起これば大変な事になります。

朝日新聞「天声人語」には、「案の定、菅おろしへの先手、延命工作だと批判された」と書いてありましたが、震源地は、産経新聞なのですね。言いそうなことです。

全く同感です。これこそ東北大地震の教訓を生かした、科学的な決断です。先の時代の原発の利害に浴した人々の要求を満たす物ではなく、日本全国民の安心と利益にたったものてせす。

昨日の中日新聞夕刊では中電浜岡停止受け入れと一面トップででていましたが、今日の朝刊では浜岡停止結論先送りと変わっていました。最終的には受け入れざるを得ないにしても、すんなり認めたのでは利害関係者への説明が困難なので時間稼ぎをしているとの見方もあります。また産経新聞には菅総理の今回の決断を
保身のためのパフォーマンスと断定していました。
私は極めて妥当な判断だとは思いますが、世の中、色々な人が夫々の思惑で動いているので、一筋縄では
いかないようです。
特に原発マネーで潤った地元の人たちの思いは複雑なのは理解できます。でもことは国民の生命、健康にかかわることです。「原子力、正しい理解で豊かな暮らし」渦中にある福島県双葉町に立つアーチにはこのように書かれているそうです。
これほどの皮肉があるでしょうか。

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