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2011年5月26日 (木)

おけらさんのblogから転載―小出裕章氏の国会での参考人発言―

  おけらさんのblogは、昨日紹介しましたが、そこにあった京都大学小出裕章助教の国会での参考人発言の概要がとても参考になりますので、借りて来て掲載することにしました。読みやすくするために手直しをしてあります。

 Nです、今日小出先生が国会で15分ほど証言されました。ネットを見たら映像・音声がここにアップされていました。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/23/sangiin-may23/

 これを聞き、例によりまとめました。私も同感です、皆さん、これを広めてください!(おけら)



 (小出先生のお話の概要)

 原子力に夢を持ち研究に入ったが、貧弱なエネルギーであることに気づきました。、石油の埋蔵量は60~70年、石炭は800年、他には天然ガス、オイルシェールもあります。

 化石燃料の枯渇を心配していたら、ウランは石油の数分の一、石炭の数十分の一しかないのです。核分裂性のウランのみですが、推進派はプルトニウムがあると言うものの、ウランを掘って加工し燃やす、原子力は、エネルギー資源になりません。

  プルトニウムを使い、核燃料サイクルを利用したらいいと推進派は言っているものの、廃棄物処理が必要です。プルトニウムは燃料を再処理して増殖炉に引き渡すものの、増殖炉は出来ない。日本の高速増殖炉は破綻しました。

 高速増殖炉がいつ実用化するかを書くと、1968年の計画で、80年代前半には実用化といいました。それが、90年前後と後退し、更に2000年前後になり、最後の改定で2010年としましたが、まだ実用化されていません。技術体系の確定もダメ、次の長期計画で、年度すら示せなかったのです。

 その後、2050年に1基目の高速増殖炉を作りたいとしたのです。目標が逃げていく。10年たつと、目標が20年先になり、絶対に届きません。永遠に届かないのです。

 こういう長期計画を作ってきた原子力委員会ですが、もんじゅに1兆円使いました。1億の詐欺で1年の実刑だから、1兆円の詐欺なら、1万年の実刑なのです。100人なら一人100年の実刑なのです。誰も、責任を取っていません。

 今進行中の福島の事故、原発は膨大な放射能を扱います。広島原爆のウランは800gで広島壊滅ですが、原発にはウランは一つに1年で1トン!燃やすのです。それだけの核分裂生成物が出ます。

 原発は機械でせ。故障するのは当たり前なのです。どんなに事故が起きて欲しくなくても、破局的な事故は起こるのです。

 推進側は破局的な事故は起こらない、「想定不適当事故」と言って処理してきたのです。事故から守るたくさんの壁があるという事で、重要なものは格納容器。これがいついかなる時も放射能を閉じ込めるとしているのです。

 それが「絶対に壊れない」と言っていたのですが、今破局的な事故が進行中です。どうやって行政が向き合ってきたのか。防災は危険を大きく評価しないといけないのに、過小評価して、事故を小さく見せてきました。

 最後にレベル7としました。避難区域も「万一」のために3kmだったのが、次に「万一」と10kmにして、そして20kmにしました。どんどん後手後手になっているのです。

 パニックを避けるのは正確な情報なのです。が、政府は身を守るために、行政は危機的な情報を隠してきたのです。SPEEDIに20億円かけたものを住民に隠していたのです。

 誰の責任か明確化せず、労働者、住民に被爆を強いています。本当にこんなことをやっていていいのかと思うのです。

 福島の本当の被害を考えると、途方に暮れます。福島全域を放棄しないといけない、それをしないならば被爆限度引き上げ=住民の被爆であり、一次産業は崩壊、住民は崩壊します。東電に賠償をさせても足りない、何度倒産しても足りない、日本国が倒産しても足りない被害なのです。

 ガンジーが7つの社会的な罪と言っており、理念なき政治、労働なき富、道徳なき商業=東電、人間性なき科学、などがあるのです。以上で終わります。



 小出先生の科学者としての人間性を再認識しました。よかったです。小出先生、国会出席お疲れ様でした。


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コメント

生涯を脱原発の原子力学者として貫いただけに訴えるものがあります。昨日の朝日新聞に、水俣病と50年かかわた原田正純医師のインタビューがありましたが、静かに御用学者の存在を批判していました。原発問題でも全く同じで、水俣病の教訓から全く学ばれていないと指摘していました。

投稿: らら | 2011年5月26日 (木) 14時51分

5月24日の中日新聞朝刊に参議院に呼ばれた脱原発派の4人の参考人の発言が掲載されてましたが、夫々60字足らずの要約でした。昨日、友人達に会った際
原発のことが話題になりましたが、小出 裕章氏については誰も知りませんでした。最近、一般メディアにも彼は出るようになったとはいえ、まだまだ彼の言説は知られていません。決して高ぶることなく切々と自説を訴える彼の真摯な姿勢は多くの人の共感を呼ぶとは必至と思いますが、それでは困ると言う人も多くいるのでしょう。案の定、菅総理はG8サミットで原発はこれからも安全をしっかり確認した上で維持していくと宣言しました。

投稿: Toshi | 2011年5月26日 (木) 09時37分

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