小泉元首相もやっと気づいたか―原発の危険性―
29日の朝日新聞朝刊の囲みに、小泉元首相「原発の安全信じたのは過ち」という見出しの記事があった。
「エツ!?小泉さんもやっと気がついたの?」と思いながら記事を読んだ。地元の講演会で、福島第一原発の事故について、「日本が原発の安全性を信じて発信してきたのは過ちだった。」と話しという。
それに続けて、「原発が絶対に安全化と言われるとそうではない。これ以上原発を増やして行くのは無理だと思う。」と話したそうだ。
彼は、議員も辞めて息子に選挙区を譲って隠居の身だから気楽に発言したのだろう。
6年間の首相在任中に原発推進をしてきたのだから、今更、過ちだったと言われても「ハイそうですか」と免罪にはできない。この間、2002年には、東電による福島原発などのトラブル隠しが発覚しているし、福島原発の事故対策の弱点も指摘されているのだ。
ただ、今回の福島第一原発の事故により、遅きに失したが過ちを認めたということは買っておこう。今になっても、自民党などには、原発推進をしようという連中がいっぱいいるのだから。
我々凡庸の徒でも、原発がどんなに恐ろしく、一度事故を起こすと、何万年も監視しなければならない、膨大な金と労力がいるということが分かったのだ。
ところで、サンデーモーニングで、岸井コメンテーターが、国会はあいも変わらず、震災復興の論議はそっちのけで、菅倒しの議論ばかりをしていると嘆いていた。
菅政権の何かにつけて対応が遅いという理由で、菅首相の退陣を画策しているのだが、これは完全に党利党略だけである。足を引っ張っているのは、自民党と民主党内の小沢派・鳩山派ではないか。
それに自民党・公明党も原発推進をしてきた張本人で、責任はそちらにこをあるのだ。
岸井氏は、こうも言っていた。「自民党は、菅首相なら選挙に勝てる。民主党反菅グループは、選挙があると完敗だから恐怖に陥っている。だから反菅で一致しているのだ。」と。
菅首相が不信任なら、誰がいいのか?河野太郎議員か?それとも小泉純一郎元首相に再登場を願うか?小泉政権にはうんざりであったが、改心したのなら期待できる・・・・・?
誰が首相になっても、必ずゴタゴタが起きるのが目に見えている。日本の政治家どもが変わっていないからだ。
小泉元首相殿、どうしたら日本の今の政治がよくなるのでしょうか?
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コメント
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まことにご尤もです。先日、ある人が、「政治家が一番嫉妬深い。」と言っておられました。なるほどと思ったことです。その目で見れば、確かに嫉妬が渦巻いています。
投稿: らら | 2011年5月30日 (月) 22時09分
菅首相は強力なリーダーシップに欠けると言うが、それならば有能で廉潔な独裁者が自らの信念に基づいて行う政治が一番いいということなのか?そもそも大衆民主主義とは、全員が口出しをし、政治的なリーダーがそれを一応は考慮に入れなければならない仕組みである。誰に口出しを許すかを含め、恐ろしく時間と手続きを要するシステムなのだ。このことを前提とする限り、ブログ子の仰るように誰が総理になろうともゴタゴタはなくならず、一層混乱することさえありうるのである。リーダーシップの欠如云々をあげつらうのは、毎度ながらの常套句なのだ。
身も蓋もないことを承知で言えば、政治家の本音は次の選挙で自分が生き残るためには、どのように動くべきなのか、それしか頭にないように思えてしまう。
巷間言われるように「猿は木から落ちても猿だが、政治家が選挙に落ちてはもはや何物でもない。」
党利党略こそ政治家の最大の活動なのだ。
そんなことはやってる場合かといくら言っても彼らの
本能を押しとどめるのはとても難しいが、せめて我々は自分達の選挙区の政治家がどのような動きをしてい
るかしっかりウオッチしたいものである。
投稿: Toshi | 2011年5月30日 (月) 13時50分