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2011年4月19日 (火)

政局がらみは止めて欲しい―難局を乗り切るために―

 東日本大震災と史上初の大津波、それに伴う想定外(ではないはずだが)の福島第一原発の大事故で、震災後38日ほどたつのに、まだ先は闇で政府、東京電力、関係自治体などは四苦八苦している。

 世界も注目し、数々の援助を表明している今回の大災害は、原発が6基も絡んでいるだけに大変厄介である。東電は工程表を発表したが、それとてどうなるものか分からず、信じる人はいないであろう。

 こういう大変な時期なのに、先の第一次統一選挙で民主党が大敗をしたことを受けて、民主党内からも菅下ろしが公然と始まり、野党の自民党も公明党も大チャンス到来とばかりに民主党に対する嫌がらせを開始した。

 今や菅政権は内憂外患もいいところである。最近の菅首相は、疲れが溜まったのかクリントン国務長官との会見でも生気がない顔をしている。傍から見ても気の毒なくらいである。

 民主党が大敗した原因は、勿論菅首相の不人気もあろうが、そもそもは小沢元幹事長の政治資金問題や鳩山元首相のぶざまな沖縄基地問題から始まっているのだ。それなのに、そのことを忘れてしまったのか、二人はまたぞろ動きだして、菅首相下ろしが始まった。

 この大災害のときに解散総選挙に打って出られないことを見越して、総辞職に追い込もうというものである。それに自民や公明も乗り遅れまいと問責決議案を出そうと画策しているようだ。

 菅首相の指導力に頼りなさがあると指摘されているが、さりとて、次に菅首相を上回る指導力のある人物として誰を想定しているのであろうか?

 また、仮に民主党代表選挙で、小沢氏が勝って総理大臣になっていたとして、果たして菅首相以上に能力を発揮しててきぱきと処理できたかどうかは疑わしい。きっとマスコミも野党も周囲も何をもたもたしているんだと言ったに違いない。

 大地震や大津波は自然発生のものであるから今回の大規模災害は避けられなかったのは仕方がない。しかし、原発事故は、想定外では済まされないのだ。

 そもそも、原発を54基も造りクリーンエネルギーを称して原発を進めてきたのは自民党であり、公明党である。しかも、原発を建設した当初から何度もその危険性を指摘され、それに対する安全対策を提起されたにもかかわらず、放置してきたのは、自民党・公明党や東京電力なのである。

 少なくとも、外部電源が切れたときのために、高台に原発のための専用の発電設備を何箇所も造っておけば、こんな大事故にいたらなかったはずだ。それを金がかかるということとそんな事態になるはずがないという甘い理由で対策をしてこなかったことが大事故につながったのだ。

 自民党・公明党からは、政権を握っていたのきの施策への反省など一度も聞いたことがない。ただ、民主党を責め、菅内閣をこき下ろしているだけである。

 世界中か日本の成り行きに注目をし、如何なる支援も惜しまないと言い、日本人庶民の我慢強さや協力性や秩序や自己犠牲などに感嘆の讃辞を惜しまないのに、肝腎の政治家たちは相変わらず自分本位の争いを繰り広げているのだからやりきれない。

 この緊急事態では、誰が担当しても、必ず対応遅れやそれに伴う不満は出るのだ。今は政局に持ち込むときではない。力を合わせ、知恵を出し合って乗り切り、復興に向かわなければならないときである。

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コメント

全く仰るとおりだと私も感じます。特に
自民党や小沢氏は権力を握っている者の利権などをよく知っていますから、地団太を踏んで悔しがっているのだろうと思います。

投稿: らら | 2011年4月19日 (火) 13時02分

このところの政治家たちの動きをみていると、欧米諸国が賛辞を惜しまない被災地の人達とは別の人種が日本にも住んでいるようです。彼らとて馬鹿ではないので頭ではブログ子の言うことは分かっていても、政党、政治家の習性が許さないのだと思います。
すなわち「俺たちにやらせろ」それだけのことです。
そのためにはあらゆる手段を尽くして権力を奪い取ろうとします。それをしないと埋没し、忘れ去られてしまうことを恐れているからです。
でも、今回の事態はそんな次元を超えた事態だと思っていましたが、またぞろそんな虫が動き始めました。
これを是とするか否かは世論次第だと思います。

投稿: Toshi | 2011年4月19日 (火) 08時54分

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