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2011年3月11日 (金)

傲慢なアメリカをはからずも暴露

 米国務省のメア日本部長が大学生を前に、沖縄県民を「ごまかしとゆすりの名人」とか「沖縄の人々は怠惰すぎてゴーヤも作れない」などと発言した。この問題で、沖縄県民の怒りを買ったが、それは沖縄県民ならずとも、日本人全体が侮辱されたのと同じである。

 朝日新聞に掲載されたメア部長の要旨を読むと、日米安保について発言の前半では「日本に有利、」アメリカに不利」と言いながら、最後の方で、「憲法9条を変えるべきだとは思わない。在日米軍が不要になり、アメリカにとって悪いからだ。憲法が変われば米国は日本の国土を米国の国益のために使えなくなる。日本政府が支払う高価な受入国支援(思いやり予算のことだろう)米国の利益だ。我々は日本でとてもいい取引をしている。」と述べている。矛盾した発言だが、後の方が彼の本音であり、アメリカの本音であることを思わず暴露している。

 沖縄県民、ひいては日本国民を馬鹿にした発言が非難されるべきで、それに対して沖縄県議会や22の市町村が抗議の決議をしたのは当然のことであった。

 仲井間沖縄県知事は、感情の問題になっていると言ったがそれも理解できる。許すべからざることである。

 アメリカ政府は、訪日したキャンベル国務次官補を通して謝罪し、メア日本部長を更迭した。それについてNHKニュースでは、「異例のこと」と表現したが、「異例」という言い方は適切ではない。「当然の」というべきであった。

 アメリカはキャンベル国務次官補の謝罪で済ませようとしているが、少なくともクリントン国務長官が謝罪すべきであろう。日本もなめられたものである。

 それもこれも民主党政権のひ弱な態度がアメリカの日本軽視を引き出したのだといえる。クリントン国務長官1人に対して4人も日本の外相が代わったというのではコケにされても仕方がない。

 メア部長は、はからずもアメリカが安保条約によって日本に駐留することのメリットを吐露したが、これまでの自民党政権がずっとアメリカの言いなりになってアメリカに莫大な利益をもたらしてきたことを証言したものである。その責任は、現政権の民主党だけでなく、自民党・公明党にもあるのだ。そのことを忘れてはならない。

 日本とアメリカが真に対等であるならば、今回のような事態はおきなかったはずである。それを許したのはアメリカ追従の政府にあるのだ。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 アメリカも本音では、憲法九条を維持して欲しいと思っているとすればそれは有難いことです。ただ、基地の問題は、沖縄県民の悲願ですから、早くグアムに持って行って欲しいですね。そのための莫大な金も出させているのですから。

高名な外交評論家O氏によれば、アメリカとの緊密な同盟関係はそれでも維持しなければならないと。もしこの同盟関係がぎくしゃくすれば、やっかいな隣国が
この機に乗じて外交攻勢をかけてくるし、現にそうした動きがあるのは周知の事実です。
諸国民の公正と信義を信頼しで始まる平和憲法のもとで、この利害が鋭く対立する国際社会の中で自国の
繁栄と平和を維持発展させていくことは至難とも思えます。
アメリカの核の傘から離れて独自の強力な軍事力を構築して行く道を殆どの国民は望まないでしょう。
止むおえない選択として集団安全保障の道しかありえないとも思えます。そうなるとパートナーとなりえる国は色々と不満があってもアメリカしかありえないでしょう。いずれにしても悩ましい問題です。


 テレビで一般市民が「アメリカこそ多いやり予算で金をゆするではないか。」と言っていました。本当にその通りです。
 中国は、日本領海線上のガス田で生産を始めたのに、日本は見ているだけ、なんとも情けないことです。

中国は沖縄を中国自治区と言ったり、そのうちに本土も中国日本自治区と言われるようになるかも知れません。政党争いをしているようでは世界全体で日本を軽く見て、3流国になってしまうでしょう。 
もうそろそろ、米国の傘の元で維持する事は出来ないでしょう。
今こそ政党の壁を破って協力し合って難局を切り抜けてほしいと思います。

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