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2011年2月28日 (月)

堂本印象展の印象

 27日まで松坂屋美術館で「堂本印象展」をやっていたので見に行きました。土曜日ということもあって大変混雑していましたが、堂本印象の人気ぶりもあるのだろうと思いました。

 会場に入ったところに、「三兎図」というのがありましたが、今年は卯年なのでそこに置いたのかなと思いました。とても見事な兎で目の辺りや毛の様子なのが本物のようでした。

 中に入ると、屏風絵だろうと思われる大作が並んでいましたが、解説のよると仏教への関心があったそうでそうした雰囲気の作品がたくさんありました。牛と菩薩を描いた作品の牛は気品があって牛の顔や体が素晴らしいと思いました。

 他にも動物を描いた作品がありましたが、体の毛などそのふわふわした感じがとてもよく出ていて感心しました。雪が木の枝についている絵では、雪が本当の雪のようで凄い描写力だと思いました。

 私は、堂本印象と言えば前半に展示されている写実的な日本画を描く画家だと思っていましたが、戦後フランスに留学してから洋画の影響を受けて画風が大きく変わり、それが抽象画に変わって行ったということを知りました。

 戦後、それまでの日本画が批判されて、新しい方向を求めて海外に出かけたのでしょう。そして彼の新しい画風を確立していったようです。

 抽象画ではベルトのような幅のある線が画面の中央辺りでからんでいる作品が多いように感じました。色彩的には、青、紺、黒が目立ちましたが、同時に金を使っているのは日本的な印象を引き出そうとしたのかもしれません。

 風神図という大作は全くの抽象的な線だけで描いてありました。おそらく線の動きで風を表したのだろうと思ったことです。

 中には、イソップ物語や小品のシリーズもあり、堂本印象の意外な面も見られました。建物や西洋の街を描いた西洋画のような絵では、荻須画伯の色合いを思わせるのがあったり、女性を描いたのではなんとなくローランサンを感じました。

 私自身は、若い頃の「これぞ日本画」というべき写実的な絵が好きです。折角凄い技術を持っているのに抽象画が多くなったのは残念だと思いました。

 会場の最後に京都にある堂本美術館について紹介してありました。堂本印象自身がデザインしたものだということですが、一度行って見たいと思いました。高齢者は無料だということです。

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コメント

 仰るとおり、伝統を重んじる日本画の世界で、思い切って新しい道を切り開いた功績は大きいと思います。

堂本印象という画家の絵は始めて拝見しましたが日本画から自分の境地を変えて抽象画に変わったということは、きっと海外で抽象画家との交流や今後の日本画壇の将来を見据えての事でしょうね。日本画ばかりにこだわっていても外国の人にも理解されるとは限りませんもの。先見の明のあります画家のような気がしました。

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