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2011年2月 6日 (日)

老いへの不安を感じた一瞬

 先日のことです。腰部脊椎管狭窄症で整形外科に通院していてふと感じたことがあります。

 いつもの通りに治療を終えて病院の玄関から出ましたら、ワンボックスカーが前に止まっていました。見ていると、中年の夫婦が親を迎えに来ているようでした。奥さんが運転席にいて男の人が乗降口を開けていました。老齢のご婦人はどこが悪いのかはわかりませんが、送迎が必要なのでしょう。

 それを見て、ふと、わが身のことを思いました。今は腰痛だと言っても自転車で通院していますが、もし、自転車に乗れない状態になったら・・・・と思ったのです。きっといつかはそういうときが来るに違いないと思いました。

 もし、そうなったら・・・・・?タクシーで病院に行くしかないだろうと思いました。整形外科には、毎日、タクシーがやってきます。タクシーで通院をしている人が多いことが分かります。

 その日も2台のタクシーを見ました。きっと、1人暮らしで誰も送り迎えをする人がいないのでタクシーで来るのだと思いました。

 先に述べた、家族の車で送迎をしてもらえる人はまだ幸せだというべきでしょう。1人暮らしの高齢者が増えていると言われています。自転車に乗れない、自分で運転できないとなればタクシーを頼むより他はないのです。

 この先、生きていれば、自分にもいつかはそういうときが来るに違いない・・・そう思ったのです。老いは必ずやってきますし、それが明日のことかもわかりません。これまでは自分はまだ元気だと思ってやってきましたが、いつ動けなくなるか、いつ歩けなくなるか分からないのです。

 街を歩いていますと、杖をついて歩いている人を毎日たくさん見かけます。杖をついてでも歩けるのはまだいいのです。おそらく杖をついても歩けない人もたくさんいるに違いありません。それは必ずしも高齢者だとは限りませんが、高齢になればなるほどその割合が増加すると考えられます。

 高齢になって動けなくなったら、医者にもいけなくなるのです。そうでなくても腰痛がひどくなれば歩けなくなるかもしれません。

 そういう訳で、老いへの不安を初めて感じた一瞬でした。

 

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健康」カテゴリの記事

コメント

近くに頼れる病院とか介護施設があるとよいのですが・・・・。できるだけ介護保険の世話にならないように生きられたらいいと願っています。

近所に愛知国際病院がありますが、地域の健康管理に積極的でデイケア施設もあり、多くの高齢者が送迎バスの送り迎えをうけていますが、在宅治療にも熱心で動けない寝たっきりの人も訪問看護で治療を受けています。
介護保険の認定を受けると様々な恩典があるようです。私達夫婦はケアの認定は受けていませんので解らないのですが、タクシーチケットもいただけるとか聞きました。

精神的に老いを遅らせることは、可能だと思うのですが、身体的に老いるのはかなり止めるのが難しいのではないかと思っています。長く生きれば避けられないのだろうと思っています。

文字どうり老いの仲間入りをしました。
家族が私の面倒がみられないので、78歳の姉が、88歳の義兄の面倒を見ながら 私も見てくれています。
週3回通うデイケアのリハビリには、私よりも少し若いと見られる年配の方が迎えに来てくださいます。
体験してみて、老老介護の大変さを身をもってしりました。

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