心の温まる記事―大雪渋滞 沿道にぬくもり―
9日の朝日新聞朝刊社会面に「大雪渋滞 沿道にぬくもり」という記事が載りました。「五線譜」というコラムがあって、いつもちょっとした心の温まる話を載せているのですが、その拡大版ということのようでした。
大晦日から元日にかけて日本海側で大雪が降ったところが多くありましたが、中でも山陰地方の鳥取県辺りは、米子市で観測史上最大の89cmもの積雪を記録したとのことでした。
この大雪で国道9号線が通行不能となり、1000台もの車が25kmにわたって立ち往生しました。このニュースはテレビでも放送されましたが、そのときに琴浦町の祇園さんとか小谷さんとか山本さんが助けに立ち上がったのだそうです。
渋滞で困るのは、まず、トイレです。私も一昨年山口県にバスツアーで行ったとき、大雪の渋滞を経験しました。やはりトイレが困りました。そのときはじりじりと動いてはいたのですが、山の中の小さな店の前で何人か降りてトイレを借りました。その人たちは後から歩いてバスを追いかけてきました。
今度の場合は完全に雪の中にストップです。男性はその辺で立ち小便が出来たでしょうが、女性や大便は困ります。祇園さんは「トイレ」と書いた看板を見えるところに出して自分の仕事場のトイレを解放したり、赤ちゃんのミルク用のお湯を提供したりしたそうです。
パン屋の小谷裕之さんは、母親に頼んで自宅にあった1俵の米を炊いてもらい、近所の女性に役場に集まってもらっておにぎりを作って配ったそうです。
お菓子屋の山本浩一さんはまんじゅうを1200個も配ったそうです。日が暮れてからバナナを配って歩いた人もいたとか。
大雪の中で食べ物や飲み物を手に入れることができないときにこうした助けはどんなに有難いことでしょう。こういう温かい人情がまだ琴浦町には残っているという話ですが、本当に心の温まる話です。
翻って自分だったらそうしたであろうかと思いました。その場になってみないと分かりませんが、多分できなかったであろうと思ったことです。本当に困ったときに助けることが出来る人にならなければと思いました。
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