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2011年1月20日 (木)

ジャパンシンドローム

 NHKの朝のニュースで17日からジャパンシンドロームを取り上げている。高齢化社会、少子化による人口の減少によって、経済の低迷、介護・医療、社会福祉などにさまざまな問題を引き起こすことが憂慮されている。それを指してジャパンシンドロームというようだ。世界に先駆けて日本に起きている現象なのでそう名づけられたものらしい。

 結婚をしない人や出来ない人の増加で人口の減少が進み、一方高齢化が急速に進んでいることは以前から言われていた。高齢化の中で1人暮らしのお年寄りが増えて、孤独死などが問題になった。

 今回の大雪でも、1人で雪下ろしをしていた高齢者が亡くなった事故が何件もあったという。雪下ろしは1人でやっては危険だというが、他に頼める人がないので仕方なしに1人でやらなければならないのだ。

 高齢になって健康に問題を抱えると外出もままならなくなる。すると都会では人とのつながりが希薄だから、どうしても買い物とか医者に行くなどのことでも大変である。

 18日には、年金生活になってから外国に移住する人が増加していることを取り上げていた。タイに行った家族は老親を連れて行き、お手伝いさんを月に15000円で雇って家事や介護をやってもらっていると言っていた。それでも月に20万円ぐらいだそうで、年金で十分賄えると言っていた。そういうやり方も1つの手かもしれない。

 19日は、若者の内向き志向についてであった。留学する学生が46%も減少しているのだという。(何時を基準にしたのかは忘れた)これも新聞等で前から指摘されて来たことである。その原因が、リクルートの時期の問題や留学してもキャリアとして認めてもらえないことにあると言っていた。

 今年の大卒の就職内定率は68.5%ほどだという。大学は出たけれど・・・・という厳しい状況が続く。また、大企業の一部では既卒者も新卒と同じ扱いにするところが出始めたそうだ。これはよいことだ。

 外国への留学生を増やすために就職希望者の採用条件を改めることは必須であろう。

  江戸時代の終わりには、3000万人程度であった人口が1億2000万人にまで増えて、今また、減少し始めたというのだが、人口が減ってもよいではないか。

 ジャパンシンドロームにたじろぐ前に、例えば定年後も働きたい人や働ける人や技術を持った人などを再雇用していくことや女性が働けるような職場を作ることにより人口減少に対処すべきであろう。

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