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2011年1月29日 (土)

マジックは銅鉄主義がいい

 ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英教授の「のりしろ思考」という本を図書館で見つけ借りてきました。この本は活字が大きくて行間が広くて、高齢者には読みやすい本です。きっと益川教授の優しい心が反映されているのだと思いました。

 その本の冒頭に、「銅鉄主義とは何か」ということが書いてありました。少し引用します。

 「実験系の研究者がよく使う言葉に『銅鉄主義』があります。ある人が銅を使って実験を行いいい論文を書いた。ほかの人がそれを見て、銅を鉄に替えて同じような実験をやって論文を書く。つまり、人のコピー、真似をすることをいいます。

 したがって、『銅鉄主義』は、「人のコピー、真似をしちゃ駄目よ。』という意味合いで使われます。」

 私は、「銅鉄主義」という言葉を初めて知りました。きっと実験系の研究者の中の用語なのでしょう。

 益川教授は、銅鉄主義を悪いと言っているのではありません。よい場合もあると言っておられます。

 私は、マジックの趣味を持っていますが、マジックでは銅鉄主義がよいと思っています。マジックには、パテントがありません。誰かが素晴らしいマジックを発明しても特許を取ることはないのです。でも、不文律があり、勝手に真似をしたり、よしんばタネを知っても人に教えてはいけないことになっています。

 けれども古いマジックは本に書かれたり、人から人へと伝えられて広がって行きます。そういうものを私たちアマチュアは習う訳です。

 そのときに、教えてもらったものや本を読んで覚えたマジックをそのままやるのではなく、自分流にかえてやるのがよいと思います。演技の仕方によっても見る人に与える印象が随分変わるものです。

 また、同じネタでも、用具を大きくしたり、逆に小さくしたりなど工夫をすることによって違ったマジックに見えることもあります。

 ですから、マジックの場合は、銅鉄主義がよいと私は思うのです。

 

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コメント

 それにしても日立金属の高性能冷間工具鋼SLD-MAGICのトライボロジー特性は凄いですね。先月の、日刊工業新聞社の「プレス技術」で読みましたが、微量の油を塗ったセミドライ状態で、摩擦させると先端技術のDLCのような自己潤滑性(摩擦係数が下がる)が出るなんて。耐摩耗性もたかいのでコーティング費用分コストパフォーマンスがよく、耐荷重能も相当応力で2500MPaと高強度でベアリング・金型などのいろんな機械の転動・摩擦・摺動部品などの機械要素に使えそうだ。まさにノーベル賞級の発明だ。

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