第12回淡友会書初展を見る
先日、書家の竹村清泉さんから淡友会書初展の案内が届きました。昨年は来なかったので残念ながら見にいけませんでした。今年で12回になるということでした。
会場は、中区役所の8階にある市民ギャラリー11展示室で、25日から30日の日曜日まで開かれています。
竹村さんは、お父様とお母様も書家なのです。元々はお父様の竹村怜泉さんが中心で展覧会をおやりになっていたのですが、今年から息子さんの清泉さんが中心になられました。
怜泉さんのお姿が見えないのでどうしたのかと思いましたら、89歳のご高齢で足が弱られたのだそうです。「頭はしっかりとしていますが、足が不自由で困っております。」と清泉さんが言っておられました。お母様の竹村帰舟さんはお元気でした。
怜泉さんは、例によって法帖に書かれた習作も展示をしておられました。とても高齢者とは思えない素晴らしい筆致でした。
他には、端渓などの硯や古墨も展示してありました。
展覧会は、1室だけの小さなもので、清泉さんや怜泉さんや帰舟さんが数点ずつ作品を展示され、他にお弟子さんたちの書も展示してありました。小学生や中学生のお習字の作品も1つの壁面に展示してありました。
竹村さんは、独立の書家です。古典を勉強されて自分の書法を確立しておられます。本当に素晴らしいことだと思います。
私と竹村さんが知り合ったのは、私の教え子の父の中国人の張さんの縁でした。不思議な縁です。
怜泉さん、帰舟さんには健康に気をつけてこれからもよい作品を制作して行って頂きたいと思います。
竹村清泉 吾唯知足 墨色と紙の色がマッチし、踊るような筆致です。独特の 字の崩しが素敵です。
中三生徒 光陰如矢 力強い筆遣いで書かれています。
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書はもとは中国から伝わったものを日本人が、書道という域にまで高めたのだと思います。茶道、華道剣道、柔道などと共に日本の伝統をふまえた文化ですね。太田慎斎先生の書は私の大学生の頃よく拝見しました。いい書を書いておられましたね。よい先生に教えてもらってよかったですね。
投稿: らら | 2011年1月27日 (木) 08時24分
書の道に私も高校のクラブ活動で教えてもらい、こんなにも深い奥のある素晴らしい世界があるのだなーと思い高校2年生の1年間大田先生という方でしたが、大人になって書展を見に行き、大田先生の力強い書に触れて感動したものでした。ららさんの撮られた書は言葉も良いですが、書にも力強さを感じました。ちなみに私の高校の時に選択した言葉は「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」という論語からのもので、68歳になった今でも鮮明にこの言葉は覚えています。
投稿: 長谷部文子 | 2011年1月26日 (水) 10時26分