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2010年12月 1日 (水)

お坊さんが隠すお寺の話②―庶民の葬式が始まったのは江戸時代から

 奈良時代の仏教、南都の三宗、東大寺(華厳宗)、唐招提寺(律宗)、薬師寺(法相宗)などは開山以来葬式をしていないという。その理由は、奈良時代の仏教の役割は鎮護国家であったからだ。中国からもたらされた仏教は、仏の大きな慈悲によって国を守る宗教である」(P.113)

 釈迦は勿論葬式については触れなかったし、インドでも葬式とは無縁であった。釈迦が説いた教えについては、キリスト教やイスラム教のような「聖典」が残っていないので本当のところは分からない。釈迦の教えがまとめられたのは死後100年以上もたってからなのだ。

 だから古い経典によって推察するしかない訳だ。その点については以前に書いた。この本によると、「『宇宙の全ては共存し、しかも、それらは時々刻々と変化している。しかし、私たちはその中で自分の”我”(アートマン)だけは変わらないと思っている。”我”もまた変わることを知れば、あらゆる苦しみ、悩みから解脱して、絶対安心の世界(涅槃)に入ることができる。そのための修行の方法を教えよう』というのが根本の教えのようです。」(P.115)と述べている。

 「あくまで、この世での心の持ちようと生活態度、そして修行のあり方についての教えが中心です。」と続けている。私の捉え方も、以前に書いたように、”心の持ちよう”だと思っている。著者も指摘しているが、釈迦自身は、あの世についても、人に魂があるかどうかについても一切語ってないというところが大事である。

 あの世や魂や地獄などの考え方は、釈迦の死後作られた経典によって、いろんな仏教僧が作り出したものである。

 日本に現存する仏教宗派が教え、葬式で送り出すあの世は主なものは次のようであるという。(P.136)

 ・浄土教(浄土宗、真宗、時宗など)→西方阿弥陀浄土

 ・真言宗→密厳浄土か兜率天(ミツゴン、トソツテン)

 ・禅宗→西方無勝世界(ムショウ)

 ・日蓮宗→霊山浄土(リョウセンジョウド)

 日蓮宗から離れた創価学会はどうなっているのか知らないが、菩提寺によって異なるのだ。

 日本人のあいまいさというか、融通無碍というか、結婚して菩提寺が変わると死後の行き先も(それがあるとするならば)変わるのだ。結婚前に真宗で阿弥陀如来の導きで西方浄土に行くことになっていたのが、結婚して禅宗になると別のところに行くことになる。

ただ、共通しているのは、どの宗派でもどこか浄土というところに行けるということである。極楽とか地獄という考え方があるが、これは中国から来たのではないかと思う。それが各宗派がいうところのあの世と同じ物なのかどうか、それも曖昧である。

  ―つづくー

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コメント

仏教では、どの宗派でも無常とか生成流転とか、どんなものも同じところにとどまっていなくて、変化するということを言っています。これは釈迦の教えを引き継いだ部分です。

お寺という大きな建物は檀家の人々や本山やその国の宗教法人として保護されていますので、長い歴史を築き続いているのでしょうね。心の休まるところとも考えて、身体的に悪くなると病気として大きな病院や個人の医院が診て薬を処方したりして治してくれるところと考えております。私個人は両親の間から生まれ色々の環境の中で育ち考えもその時々に変わります。それが生きることだと思います。私と言う1個の物体と考える人も居るのではないでしょうか?

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