柳昌会第5回吟詠大会を聴く
詩吟をやっている知人のMさんに詩吟の大会の案内を貰ったので聴きに行った。Mさんは、長年詩吟をやっていて範師である。
10月31日に、金山にある中京大学プルニエホールで開催された。大変大きな会で正式には「曾山流樹徳吟詠会 柳昌会 第5回吟詠大会というものである。
とても大規模な会で、立派なプログラムがり、朝の10時前から夕方まで続くようであった。会場には贈られた花が所狭しと飾られていた。知人の属する会ではなく、同じ流派の会とかであった。それで知人の出番は1回であったが、残念ながらホールに行ったら少し前に終わったあとであった。
聴いたのは、格段の優勝者の吟詠からで、各派の先生たちや来賓の詩吟が続いた。
私は、詩吟については全く無知なので、皆さんが朗々と吟じられるのを聴いているだけであった。
その後、3時過ぎから、この日のメーンイベントの構成吟をいうのがあった。今年はNHKの大河ドラマで「竜馬が行く」が放送されていて、幕末の動きに関心がもたれているが、それに合わせたものであった。題名は、「志士群像」と題してのものであった。
プログラムによると、「激動の時代を駆け抜けた若き志士たちや、維新後も時代の荒波をしっかりと見据えて今日の日本の礎を築いた人びとの生き様を、彼らの漢詩や和歌を通して列詠してまいります」ということであった。
頼山陽が尊王で若者に与えた影響についての説明の後「不識庵機山を撃つの図に題す」という、有名な鞭声粛々・・・の詩が20名ほどで吟じられた。
開国論を唱えた佐久間象山の「無題」、安政の大獄と吉田松蔭で多くの志士たちに影響を与えた辞世の和歌「身はたとひ」、漢詩の「辞世」、一橋慶喜を擁立しようとした橋本左内の「獄中の作」、奇兵隊をつくった高杉晋作の「獄中の作」、あの竜馬を謳った松口月城作の「坂本竜馬」、明治維新の巨星で漢詩にも長けていた西郷南州(隆盛)の「書懐」など・・・・。幕末の歴史の動きを簡単に解説しながら彼らの思いを吟じたもので、素晴らしいと思った。
舞台にスクリーンをおいて、関係した人物の写真や画像やシーンなどを映し、吟ずるときには、漢詩や和歌を映し出したのは大変よい企画であった。
ちょっと残念であったのは、フラッシュを使って写真を撮る人がたくさんいたことであった。デジタルカメラではフラッシュは要らないのでフラッシュの使用は禁じて欲しかった。また、上演最中に出入りをする人が多く、和服を着た出演者も含まれていたのも残念であった。
最後まで見る時間がなかったので、そこまでを聴いて外に出た。詩吟には縁がないがMさんのお陰でちょっと垣間見ることが出来てよかった。
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