仕分け110事業が骨抜きとは!!
11月9日の朝日新聞朝刊の一面トップ記事は、「仕分け110事業骨抜き」であった。新聞を取りに行って真っ先に眼に飛び込んできたのはこの見出しであった。
いったいどういうこと?というのが率直なきもちであった。早速リードを読むと、「政府の行政刷新会議は、これまでの事業仕分けで『廃止』や『見直し』が決まったのに、来年度予算に盛り込むなど、省庁側が骨抜きにした事業が12府省庁の約110事業にのぼるとして、15日から「再仕分け」を行う方針を固めた。」と書いてあった。
昨年鳴り物入りで事業仕分けが行われ、蓮ホウ、枝野両氏が名をあげたのではなかったか。あれは一体なんだったのか。時間を金を費やして国民の目の前で事業を仕分けたのに、あれから1年で骨抜きの上、さらに予算を上乗せして請求しているものもあるという。
仕分け骨ぬきのパターンは、
①看板付け替え型 事業名を変更する。
②焼け太り型 見直しや廃止を統合して新たに増額を要求。
③縮減幅を勝手に圧縮 来年度予算で5%程度の縮減。
④勝手に先延ばし
官僚とはそういう人間の集まりなのか。どうせ税金だからと自分たちのことだけを考えて勝手なことをやるのだ。
別のところで長妻氏がなぜ大臣を辞めさせられたかについての記事があったが、厚生労働省の役人は、天下り法人の権益を取られることに抵抗し、菅首相や仙谷大臣などに直訴したようだ。
霞ヶ関の官僚は、手をかえ品をかえて徹底的に自分たちの権益を守ろうとする。それを政治主導で改めるというのが民主党のマニュフェストであったはずだが、いつの間にか看板が書き換えられてしまった。
8日のNHK世論調査では管内閣の支持率が34%まで落ち込んだということだが、それは当然であろう。事業仕分けだけとってもても、単なるスタンドプレーで国民の眼を欺いているのだから。
自民・公明に飽き飽きして、民主党に期待したのに裏切られてしまって、我々国民はどうすればよいのだ。
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本当にモグラ叩きですね。こっちを叩けばあっちで顔を出すで、官僚はしぶといです。税金の無駄遣いは止めてもらいたいです。
投稿: らら | 2010年11月11日 (木) 08時24分
昨日NHKテレビを見ていたら、事業仕分けはもぐらたたきのようなものでなかなか収まらないと言っていた評論家の言葉が耳に残りましたが、なるほど!と妙に感心してしまいました。ららさんが言われるのもモグラたたきのイライラだと思います。何時きちんとおさまるのでしょうね。
投稿: 長谷部文子 | 2010年11月10日 (水) 18時25分