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2010年10月17日 (日)

チリ鉱山事故で全員救出に思う

 チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下に閉じ込められた作業員33人が全員無事に救出されたのは本当によかった。世界中からメディア関係者が1000人も集まり救出までの様子を伝えたというから、世界中の人びとに安堵と喜びを与えたできごとであった。

 NHKニュースは、時間を大きく取って救出のようすなどを詳しく伝えていた。他国の事故を伝えるには異例とも言えることであった。それだけ人びとの関心が高いと判断したのであろう。

 チリのビニエラ大統領は、数日間張り付いて陣頭指揮をとったが、それにより人気が上昇したという。

 8月の初めに落盤事故が起こり、その後22日まで17日間もの長い間連絡が取れずに地下に閉じ込められていたのだが、その間の気持ちはどんなであっただろうと思う。食料も水も殆どなく助かるかどうかの希望もない中でパニックにならないで生き延びたのは凄いことだ。アンビリーバブルである。

 その中心となって指導したのが、リーダーのルイス・ウルスアさんという地形測量士だそうだ。彼はサンホセ鉱山に来て、僅か2ヶ月だったという。その人が冷静沈着に32人の仲間を指導したのは素晴らしい。

 全員を3つの班に分け班長をつくり、交代制で仕事、睡眠、休憩をしたという。食糧も2日に1回、ほんの僅かを摂るようにして何時連絡できるかわからない事態に備えた。決定は多数決の民主主義で行われたという。

 この統制のとれた生活が70日後の生還につながったのは言うまでもない。船が沈むとき船長は最後まで船に残るといわれるが、彼も最後に救出される道を選んだ。何とも立派な人である。

 彼が地上に出て来て、大統領に迎えられたとき、2度とこのような事故がおきないようにして欲しいと訴えたのも素晴らしい。

 今度のチリのサンホセ鉱山落盤事故では、多くの教訓を残した。事故にあったときの処置や取るべき行動、国際的な協力などいろいろある。映画にしようという計画もあるという。

 朝日新聞の社説が指摘するように、今回の事故は経済、利益優先主義の人為的事故という側面もある。世界経済がチリの銅を必要とする中で銅の価格が上がり、それまで見捨てられていた鉱山でも採算が取れるということで採掘が再開された。しかし、採掘に当たっての安全対策は捨て置かれ、利益のみが追求された。だから、事故は起こるべくして起きたともいえるのだ。

 フロリダ沖の海底油田での事故も利益優先で安全対策をきちんとしなかったことが大事故につながっている。

 企業はいつでも利益優先で安全対策を怠る。中国でも企業は公害の垂れ流し、アフリカのビクトリア湖の汚染も工業化による汚染した排水が原因である。

 チリの事故では、33人が地下に閉じ込められるということで世界の耳目を集めたが、中国の河川沼湖の汚染や空気の汚染、ビクトリア湖の汚染などで住民がじわじわと健康を損なっていくことについては放置されている。

 かつての日本でも水俣や四日市など各地で公害問題が発生して多くの犠牲者が出たが、長い間放置されたままで被害が広がった。

 今名古屋でCOP10が開かれ、生物多様性が議論されているが、生物多様性も公害により損なわれている側面が大きい。

 世界の企業は金儲けだけを優先するのではなく、地球環境にも配慮した生産活動をすべきである。人間を大事にし、生き物を大事にし、環境を大事にすることが事故を防ぐことにもつながるのだ。

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