シラハエに恋して③―桐田師匠
シラハエ釣りを始めて、岡崎の巴川とか矢作川などにも出かけていた。あるとき新聞の釣り情報欄に頻繁に投稿している人がいることに気がついた。
その人は、大垣に住んでいて、地元の揖斐川を釣り場としているようであった。相当に上手な人らしく、釣果はいつも素晴らしいものであった。それでその人に会いたいと思うようになった。
新聞社に頼むと、その頃は今のように個人情報提供にうるさくなかったので住所や名前を教えてくれた。そこで大垣のその人の家まで出かけた。
その人は桐田さんといい、60歳ぐらいの人であった。気さくな人ですぐに私の頼みを受け入れてくれた。
桐田さんは、いつもバイクで釣りに行っていた。私は車を運転していたので桐田さんを乗せて揖斐川まで出かけた。
シラハエを釣るには入漁証を買わなければならない。桐田さんは、年間の鑑札を持っていた。私は入漁証を売っている店を教えてもらい雑魚の1日券を買った。
揖斐川の支流の川で揖斐川と合流する地点に案内された。そこで餌のクロカワムシの取り方から教えてもらった。大きな石を裏返すとクロカワムシがくっついていた。
桐田さんのシラハエの釣りは、瀬釣りであった。流れのちょっと急なところを狙って特製の浮きを流して釣るのである。特性の浮きはキビガラを使って黄色く色をつけてあった。その浮きの芯に釣り糸を通して使うのだ。
浮きが流れて行くと、急に浮きの動きが変化するときがある。その瞬間を狙って竿を上げるのだ。きれいなシラハエが糸の先に踊っている。
瀬釣りはとても気持ちがよい。一日中釣っていても気分が爽快である。桐田さんを知ってシラハエ釣りを教えてもらい、瀬釣りの楽しさに魅せられてそれ以後はいつも揖斐川まで通った。途中大垣の桐田師匠の家に寄って車に乗せ一緒に揖斐川に行くのであった。
思えば、天竜川で最初にシラハエに出会ったのも瀬釣りであった。そしてまた瀬釣りに戻ったのだ。
桐田師匠に教えてもらって、私のシラハエ釣りの腕はめきめきと上がった。それで前にも書いたように、雲津川の淵釣りでも大いに釣果が上がったのである。
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