期待にたがわずよかった「ゲゲゲの女房}
NHKの朝の連続テレビドラマ「ゲゲゲの女房」は今日25日で終了した。私は、退職後は、朝の連続テレビ小説をずっと見ているが、ここ数年はあまり面白いのがなく、とりわけ東京制作のものはつまらないのが多かった印象である。
ところが、「ゲゲゲの女房」は、見始めてすぐに今度は期待が持てそうだと感じた。そしてそのことをblogでも書いた。主演の松下奈緒によると、最初は4,5週は視聴率が悪く心配していたそうだが、その後アップした。
私は、毎回楽しみにして見た。面白い原因はいろいろとあると思うのだが、一つはユニークな水木シゲルさんのキャラクター、そして奥さんの素敵な人柄によるものだろうと思うが、その素材をうまくストーリーとして仕立てた脚本家山本ムツミさんの力も大きいと思う。
物語は、最初はとんでもない貧乏暮らしだが、後には一つのプロダクションを設立し漫画家として成功するというサクセスストーリーであるのもよかったのだろう。
登場人物や物語は、必ずしも事実ではなくフィクションがかなりあるようだし、水木シゲルさんの奥さんが、向井理の水木は本物とは違うと評していたから、「ゲゲゲの女房」は、実際の水木夫妻の生活にフィクションを加えて構成したのだと思う。
例えば、狂言回しとして最初から最後まで出てくる、浦木なる人物は、水木漫画のキャラクターとして使われているねずみ男をモデルとしての創作であると思う。
あの浦木以外は、みなこころの温かい素敵な人間ばかりである。最初に出会った松阪慶子演じる古本屋こみち書房の奥さん、質屋の主人、商店街の3人のおかみさん、村上が演じる出版社の社長、漫画家から出版社を始めた人、女流漫画家を目指した子・・・・。そして、水木さんの両親や奥さんの両親なども個性的である。
どこまでが本当で、どこがフィクションなのかは分からないが、そうした登場人物や数々のエピソードを上手につないで面白いドラマに仕上げてあった。
松下奈緒は、音楽大学を出た音楽家らしいが、大変好演であったと思う。向井理も本物の水木さんとはキャラクターが違うがドラマの水木像を作り上げていた。
朝の楽しみが終わってしまったのがちょっと淋しい。
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