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2010年8月15日 (日)

敗残兵遺棄を美化した大本営発表の「玉砕」

 8月は太平洋戦争終戦の15日や原爆が投下された日があるのでテレビにも戦争関連番組が放映される。NHKスペシャルの「玉砕」もその一つであった。

 「玉砕」が使われたのは、アッツ島玉砕が最初であったそうだが、実際にはそれ以前に南方戦線のニューギニアで”玉砕”があったのだという。

 最初の頃は、軍は敗戦を認めようとはせず、「敗残兵」として扱い、救援を送ることなく見捨てたのだという。何とも酷いものだ。

 戦陣訓で「生きて虜囚の辱めを受けるな」と徹底して教え込まれていたので、兵士たちは上官の命令の下、素手でバンザイ突撃を敢行したのだ。それを見たアメリカの兵士は非常に驚いたという。

 大本営では果敢に敵と戦った末、転進をしたと嘘の発表をした。ところが全滅の敗戦が続くので、方針を変えて、アッツ島からは国民の戦意向上のために「玉砕」と表現することにしたのだという。そして、中に砂が入った2千数百名の骨箱を胸に持った兵士や家族により大々的な慰霊の式典が行われた。

 それ以後は、全滅したものはすべて果敢に戦って敵を殲滅し玉砕したと発表した。その大本営発表をそのままに新聞やラジオが国民に伝えた。我が家では朝日新聞をとっていたが、一面には敵をどれだけやっつけたかという記事や、玉砕が報じられた。子ども私はその発表を信じていた。大本営発表が嘘だったと知ったのは戦後である。

 軍の中枢部は、人命を鴻毛より軽く扱い、太平洋戦争だけで310万人もの戦死者を出したのだ。恐ろしいことである。

 バンザイ突撃という無謀な死に追い込んだのは、現人神、天皇陛下のためという文言と戦陣訓であった。この事実と共に軍中枢部の人間を戦う道具を考えていた非人間性を忘れてはならない。

 

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コメント

 2度とそのような体制を招いてはいけないと思いますが、最近の一部マスコミの動きは何かイヤーなものを感じさせますね。
 南方玉砕生き残りの元兵士が「戦争を実感したときは、時既に遅しだ。」と言ってましたが本当にそうだと思います。

全体主義は恐ろしい総てが統制され警察もマスメディアも教育も経済も思想もその元でとうせいされ、個人の人権自由も制限されます。
大政翼賛会は軍部を追認し軍部独裁の様になりました。
天皇全体主義と言われたりしますが、全体主義と軍部が結合して、この非人間的な戦争と敗戦を招いたと思います。

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