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2010年7月15日 (木)

空海が「男色」の元祖と言われているとは!

 「江戸の恋」(田中優子著、集英社新書)は、江戸時代に書かれた「好色5人女」「好色一代男」など数々の文献を駆使して江戸時代の男女間のことについて書いてあり、興味深く読んだ。井原西鶴の本は学生の頃に読んだことがあるが、内容は忘れてしっまた。

 この本の目次を見ると、

 1、恋の手本 2、初恋 3、恋文 4、恋人たちの場所、 5、恋と性 6、心中 7、男色 8、めおと 9、離縁 10、 りんきといさかい 11、老い、死、恋

 となっている。いろんな角度からのアプローチで、ところどころに自らの体験も織り交ぜて語られている。一つの江戸入門と言える。

 その中で、「男色」は私の知らないことで驚いた。私は、ゲイ趣味は全くなく、男性は手でも握りたくないくらいである。女性なら大歓迎であるが。私はそれが生物として当然であると思っていた。だから、同姓婚とかゲイやホモのことがマスコミで取り上げられても、たいして興味もないし、第一その心情が全く理解できない。

 この本の「男色」の章によると、洋の東西を問わず男色は古来ありふれていたが、ことに「日本では公然と男色を謳歌していて、江戸時代が終わるまで発展することがあっても衰えることはなかった。」という。(P.123)

 例証として、天正年間に日本に来たイタリア人宣教師が日本巡察記の中で「(男色について)それを重大なこととは考えていないから、若衆たちも、関係のある相手もそれを誇りとし、公然と口にし、隠蔽しようとはしない。」と、色欲に堕落していると述べているそうだ。

 そして、日本の男色の祖といわれる「空海」を邪悪な僧だと批判しているそうだ。あの弘法大師空海が男色の祖であったというのは、昨日引用した「ぼくたち、Hを勉強しています」(朝日新聞社刊)でも最近読んだばかりであった。

 空海が祖というのは、空海が男色を始めたということではなく、彼が余りにも有名な僧であるために免罪符として使われたのではなかろうか。男色はもっと古くからあったことは想像できる。

 あの弘法大師が男色であったことは知らなかったが、浄土真宗のように妻帯を許されていなかった時代には男色は性の捌け口として当然あったに違いない。それにこの本で引用されている江戸時代の浮世草紙にも僧侶が色事好きであることがよく出てくるそうだ。大体坊主は昔から酒と女が大好きなのだ。経を読みもっともらしいことを説教していながら、女や男色も楽しんでいたようだ。

 井原西鶴は「男色大鑑」という本を書き、「男色ほど美しい遊びはない」と言っているという。(P.124)

 有名な平賀源内も男色として知られていたという。また、「ぼくたち、H・・・」のよると、幕末の志士たち、中でも薩摩人は男色が当たり前であったようだ。

 「江戸の恋」によると、「江戸時代に入ると、武士や僧だけでなく、庶民にまで男色に参入してきた。」(P.124)と書き、「好色一代男」の世之介は女性3742人、男性725人の恋人がいたという。

 男色には、男性オンリーと世之介のような両刀遣いもいるようだ。

 田中さんは学者だから男同士のセックスについても具体的に書いているがそれには触れない。

 西洋では長い間ゲイやホモはタブーとされ、見つかると死刑ということもあったようだ。自分がゲイやホモであることを公然と言ったり、同姓婚を認めるよう運動したりということになったのは、日が浅いことである。ところが、日本では江戸時代末期までは公然と誇らしげに語られていたとは知らなかった。

 最近では、一国の首相の中にもゲイやホモだと公開するようになった人がいる。有名、無名を問わず、ゲイやホモは多数存在するのだ。だからアメリカでは軍隊の中での扱いに苦慮している。

 ゲイやホモというのは、私のような者には全く理解しがたいが、脳の中の働きによって起こるのだと思うから、生理的な働きだとすれば、男女間の恋や性と同じように認めなくてはいけないと思う。

 つまり、単にセックスという行為だけに注目するから、いやらしいとか変態とか言うことになるのだが、人間同士の愛や存在行為であると広く捉えれば何の不思議もないと思う。同性同士の間の恋も異性間の恋も同じなのであろうと思う。そうは言っても私にはその感情は全く理解できないのだが。

 

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コメント

私は身近に同性愛者の知人、友人がいないので全くわからないのですが、偏見を持つのはよくないとは思います。子孫を残すとか生殖とか生物学的なことから言えば異性愛が正常なのでしょうけれど、同性愛という生理的なものを持って生まれた人はそれを正常というべきなのだと思います。
 ただ、高僧とかカソリックの聖職者などは禁欲を説いているので違和感がありますね。

私もららさんと同じで同性愛の傾向は全然ありません。しかし、過去に5・6人その傾向のある友達がありました。
その中の2人は心身共にその道に入った人々で、その話しもききました。
その友達に共通した事は知性は高く、美的感覚、神経は鋭敏なかたでした。
私は語り部の様な性格が有り、周りに起こる事にとても興味があり、現象をあるがままに知りたいと思う気持ちが、全く違う傾向の友達も持ち得た事だと思います。

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