オルガンと合唱のチャチティ・コンサート
先だって、私のblogでも紹介した「インド・シューベルト村のためのチャリティ・コンサート」に出かけた。
7月4日(日)午後2時半から、カソリック南山教会で開催された。
パイプオルガンは、オルガニストの吉田文さん、合唱は南山短期大学聖歌隊、Vox Angelicaで指揮は文さんのお母さんの吉田徳子さんであった。
演奏の合間に、ヨハネス・シューベルト神父の曲目やシューベルト村についてのお話があった。
Programは、
グレゴリオ聖歌・キリエ(合唱)、 連祷 ジャン・アラン(オルガン)
トッカータ、アダージョとフーガ バッハ(オルガン)
主よ、人の望みの喜びよ(合唱)
ヤニュイ・ヤヴィシュタの二つの舞曲 ジャン・アラン(オルガン)
天使の舞 セザール・フランク、 アヴェ ヴェルム コルプス モーツアルト(オルガン)、グレゴリオ聖歌の
主をほめ讃えよ、主をほめ讃えよ シャルル・グノー (いずれも合唱)
神父の祝福があり、 最後にオルガン演奏で、テ デウム ジャンヌ・デメッシュ
全部で1時間15分ほどのコンサートであった。
南山カソリック教会に入るのは昨年に続いて2回目であった。この教会は中の造りが大変シンプルでよい。明り取りと装飾をかねた窓には近代的なステンドグラス、正面に十字架とシンプルな祭壇、天井は高く、円筒の形のドームで、カソリックの教会によくある装飾は何もない。背面にバルコニーがあってパイプオルガンと聖歌隊の場所がある。従って聴衆は背中からの音を聴くことになる。
教会の反響はなかなかよく、音が心地よく響いてくる。私も現在練習しているモーツアルトのアヴェ ヴェルム コルプスは、今年も歌われたが、聴いた印象は今年の歌の方がずっときれいであった。私たちもこういうところで歌ったらきれいに響くだろうなあと思った。
私は、バッハのトッカータとフーガが好きだ。私の記憶では確か、あの「原始林の聖者」と言われたシュバイツアー博士が得意とした音楽であると思う。
インド・シューベルト村は、シューベルト神父が中心になって、インドのある地域の最下層(アンタッチャブル:カーストにも入れない層)の子どもたちのために作った学校のことだ。子供たちは極貧なので、学校に行けないのを見て学校を作って教育の機会を与えようとしたのだそうだ。
現在、1500名の少年少女が学び、寮には500名入っているというが、ベッドがないので床に寝ているのだそうだ。それでベッドを買う資金を調達するためのチャリティであった。
この学校は、全て英語で授業がされ、教育を受けられるようになった子どもたちの進歩派目覚しいという。
この学校を造るために、これまで1億円以上を集めたそうだが、それはインドでは20億円にも相当するのだという。金の価値がそれほど違うのだ。それでもまだ足りないのだそうだ。
アンタッチャブル
可触民(ふかしょくみん)または不可触賤民(ふかしょくせんみん)とは、カースト制度(ヴァルナ・ジャーティ制)の外側にあって、インドのヒンドゥー教社会において最も差別される人々である。アチュート、アンタッチャブル、アウトカーストもしくはアヴァルナと呼ばれ、不可触民は自分たちをダリット(Dalit)と呼ぶ。マハトマ・ガンディーの提唱によって、ハリジャン(神の子)という言い方がなされることもあるが、不可触民はむしろこの呼称を忌避することが多い[1][2]。独立インド初期の政治家アンベードカルはこの階層の出身で、不可触民を中心にカースト制度にしばられない仏教を広めた。
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