NHKスペシャル「復興資金はどこに消えた?」を見て
NHKスペシャルで放映されたアフガニスタンへの「復興資金はどこに消えた?」を見た。フランスのTV局が製作した番組であった。
2008年にフランスでアフガニスタン復興支援会議が開かれ、フランスのサルコジ大統領はアフガニスタン復興への資金提供を倍増させると発表した。ダントツに多いのはアメリカなのは当然として、第二位が日本である。総額で2兆円にもなる援助資金が本当に必要なところに渡るのかということに疑問を抱いて作った番組のようである。
アフガニスタンのカルザイ大統領は、記者たちの汚職や腐敗をなくして資金がきちんと流れるのかと言う質問に微妙な答え方をしている。
アメリカの代表は、就学者が100万人から600万人に増えたと言い、それは680もの学校が新しく作られたり、整備されたからだと胸を張る。
しかし、現実はというと、相変わらずの青空教室で寒さに震えながら勉強していたり、立派な学校が建設されるという写真を掲げただけで何も変わっていない女学校などばかりだという。学校を整備するための金はどこかに消えてしまったというのだ。
一方で、貧しい人たちの居住地区を強制的に立ち退かせて、とてつもない豪壮な大邸宅が次々と造られている。周りには鉄条網が張られ武装したガードマンが警備をしている。いったい誰の所有なのか調べられないのだという。
巨額な復興資金は、必要なところには行かないで1部の高級役人や有力者などに取られてしまっているのだ。
2460ほどあるNGOも信頼できるのは僅かに450ほどだけだという。みな復興資金を自分たちの利益にしてしまっているのだ。
日本も巨額の資金を出し、インド洋では給油もした。しかし、そのほとんどが無駄であるというのだ。何とも恐ろしいことである。こんなことがまかり通っているとは。JICAはいったいアフガニスタンで何をしているのだ?
1部のNGOは直接援助を必要とするところに物資で渡していると言っていた。それなら確実に渡るわけだ。
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