民主党菅内閣発足
民主党の代表に菅氏が就任し、新しい体制が決まった。鳩山氏は静かに去り、小沢氏も黙って降りた。
菅代表は、幹事長に小沢氏とは距離を置く枝野氏を当てた。また、官房長官には仙谷氏を起用し、政調会長ポストを復活させて、玄葉氏を当てて公務員制度担当大臣兼任にした。もう一つの目玉は、行政刷新大臣に抜擢された蓮舫氏である。仕分け人として名をあげたので選挙対策としてもよいと判断したのであろう。
その他の大臣は、農林水産相に昇格した山田氏,財務相昇格の野田氏、新任の国家戦略相荒井氏以外は鳩山内閣の閣僚が留任している。
マスコミ各社が行った世論調査では、菅氏への期待は、57%前後であり、民主党への期待もV字回復の傾向だという。
菅首相は、自民党時代から続いた「世襲・家業政治家」に久しぶりに終止符を打った。鳩山氏も小沢氏も「世襲・家業政治家」であったから、その点でも好ましいことである。菅氏の奥さんの伸子さんは、「最近は、政治家や総理大臣の息子さんばかりが首相になったから、普通の家の息子がなるのもいいんじゃない。」と言ったそうだが、その通りである。これまでが異常であったのだ。「世襲・家業政治家」が牛耳ってきたから日本の政治は少しもよくならなかったのだ。
だから、菅氏の責任は重大である。ここでまた早々に首相の座を投げ出すような事態になれば、やっぱりお前もかということになる。オバマ大統領も普通の家の子、菅氏も普通の家の子で、これで日米の民主党の党首の出身が同じになった。次は、CHENGEも同じようにやったもらいたい。
まだ、出来立てのほやほや内閣で菅首相の舵取りも未知数である。この8ヶ月余りの小鳩の失敗を教訓にして、同じ轍を踏まないように、しっかりと前を見据えて国民のための政治をしてもらいたい。
菅新首相は、”最小不幸社会”という用語を使っているが、その意味範囲は不明である。例えば、憲法25条の「最低の文化的生活」と同じで、聞こえはよいがないがしろにされる危険性がある。菅首相はその意味を具体的に規定して述べるべきである。
また、こうも述べている。「奇兵隊内閣と呼んでもらいたい」と。高杉晋作の奇兵隊になぞらえているのだという。構成がいろんな人が入っていることとサッと現れてサッと引いて果敢な動きで事に当たるということを言いたいようだ。何でもいいが、有言実行でやってもらいたいものである。
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